マーク金井の試打インプレッション

低ミート率でも安心のお助けクラブ「コブラ キング F8 ドライバー」

2018/08/07 05:00

打ってみると?

試打クラブはノーマルポジションでロフト角9.5度、ウェイトは標準ポジション。アドレスするとフェースはほんの少し右を向く。シャフトは標準装着される、フジクラの「Cobra Speeder」のSフレックス。ワッグルすると、シャフトは手元が硬めで中間部分がややしなる。

1発目はやや軽めにスイングしてみた。「スパーン」と鋭いインパクト音とともに、ボールは素早く飛び出した。フェースの弾き感が強く、それに呼応するかのようにボール初速が出ている。2発、3発と続けて打ってみると、フェース反発の強さが手に伝わる。

弾道は、ストレートに打てばストレートな弾道。前作「F6」はつかまりづらさが少しあったが、「F8」はそれが改善されている。スライサーがドローを打てるほどつかまるわけではないが、右にスッポ抜けるような球は出にくい。これまでのモデルと同様、「F8」も直進性が高い弾道がオートマチックに打てるタイプのドライバーである。

スイートエリアの広さはコブラらしく、打点が少々ずれてもヘッドはブレにくい。加えてボール初速の落ち込みも少ない。ミスヒットしても弾道と飛距離が安定し、ミート率が低いゴルファーにはお助け度が高いクラブだ。

スピン量はやや多めで、低スピンで飛距離を稼ぐというよりも、キャリーで飛距離を稼げる。ヘッドスピードを45m/s前後に上げて弾道計測すると、ボール初速は66.5~67m/sで、スピン量は2800~3100回転。ヘッドスピードに対してボール初速がしっかり出ている。

標準装着シャフト「Cobra Speeder」は、オーソドックスな中調子。先端が鋭く走るタイプではなく、挙動が落ち着いているのでタイミングが取りやすい。

フェースの弾き感は明らかに前作を上回り、ボール初速が上がっている。ヘッドが重めなので非力な人向けではないが、キャリーで飛距離を稼ぎたい人にとっては、飛んで曲がらない弾道が打てるドライバーである。

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コブラ
発売日:2018/06 参考価格: 55,080円