マーク金井の試打インプレッション

弾きが良いのに手応えはソフト「テーラーメイド M グローレ アイアン」

2018/10/30 05:00

構えてみると?

左から6番、7番、8番、9番、ヘッドサイズはやや大ぶりで、ソール幅が広く、トップブレードも分厚い

テーラーメイドの日本限定モデル「グローレ」が今回のモデルチェンジで「M グローレ」へと変わった。ドライバーは従来の「グローレ」に「Mシリーズ」のテクノロジーが搭載されたが、アイアンにおいては独自の設計をすることで、飛びとやさしさを実現したという。

ヘッドサイズはやや大ぶりでソール幅が広く、トップブレードも分厚い。加えてつかまりがよくなるグースネックを採用。見るからにやさしさを感じさせる設計になっているが、特徴的なのはヘッドの重心配分だ。ヘッドを編肉設計にして32グラムの余剰重量を生み出し、比重の重いタングステンをヘッド下部に配分させたことで、低くて深い位置に重心がある。

また、テーラーメイドらしさを感じさせるのが、ソールに刻まれるスリットだ。このスリットを入れることでフェースがたわみやすくなり、フェース下部でヒットしてもボールが上がりやすく、かつ飛距離が落ちにくくなっている。

バックフェースに目を転じると、トウ側とヒール側の双方に衝撃吸収のためのデザインが採用され、さらにフェースの裏側に衝撃吸収材を挟み込むことで、余計な振動が発生するのを抑えている。

ヘッドはキャビティ構造だが、バックフェース中央に大きなバッジが張りつけられているので、フェース裏側が凹んだ感じに見えないデザインだ。ヘッドはパールクロム仕上げで、ピカピカせずに構えやすく、かつ撥水効果もあるらしい。

シャフトは藤倉ゴム工業が「M グローレ」専用に開発した「スピーダー エボリューション TM」。軽量化によって振りやすさと、ヘッドスピードの向上を狙っているようだ。

モデルチェンジで高められたという「M グローレ アイアン」の飛距離性能と、ミスに対する寛容性をじっくりとテストしてみたい。

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テーラーメイド
発売日:2018/10/26 参考価格: 124,200円