マーク金井の試打インプレッション

際立つ直進性&調整機能「本間ゴルフ TW747 460 ドライバー」

2018/11/27 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正の「VIZARD for TW747 50」、Sフレックス。アドレスするとフェースは目標よりも右を向く、いわゆるオープンフェースで、スライサーよりもフッカーが好む顔つきである。リアルロフト角も大きくないので、やや低めの弾道をイメージしやすい。

シャフトはワッグルすると手元がわずかにしなるが、中間部分はやや硬めだ。全体的なしなり量はそれほど大きくない。

さっそく打ってみた。「パシューン」と硬質な金属音とともに、ボールが鋭く飛び出した。カーボンクラウンを採用しているが、インパクト音が甲高く、球離れもやや早く感じる。

いい感じで捉えると軽いフェード弾道。見た目通り、インパクトではフェースが被りづらく、つかまり過ぎない特性が手に伝わる。

ヘッドスピードを45m/sに上げて弾道計測すると、打ち出し角は11~12度でスピン量が2400~2700回転。リアルロフト角が小さいので、やや低めの弾道になる。フェースはそれほど分厚くないが、低スピン弾道が打ちやすい。重心が深そうに見えるが吹き上がらず、やや低めの低スピン弾道でキャリーとランで飛距離を稼げた。

印象に残ったのが直進性の高さだ。左へのミスが出づらく、直進安定性にすぐれた弾道が打ちやすい。ヘッドの慣性モーメントが大きいからだと思うが、ボールを曲げることよりも、真っすぐな弾道にこだわったドライバーである。

「VIZARD for TW747 50」は、シャフト中間部分がしっかりしている中調子で、切り返しでは手元側がしなるのでタイミングが取りやすい。インパクトゾーンでは先端の動きが大きめなので、つかまりが良くボールを高く打ち出せるタイプのシャフトだ。

TW747 460 ドライバー」はヘッドの挙動が安定しており、直進安定性が際立っている。そして左へのミスが出にくいドライバーだ。左へのミスを減らしたい人や、低スピン弾道で飛距離を稼ぎたい人にとっては、非常に強い味方となるモデルだろう。

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