しっかりたたけてねじれない「本間ゴルフ TW747 455 ドライバー」
打ってみると?
試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正の「VIZARD for TW747 50」、Sフレックス。アドレスするとフェースは目標よりも右を向き、スライサーよりもフッカーが好む顔つきである。リアルロフト角も大きくなく、低めの強い弾道をイメージしやすい。
シャフトはワッグルすると手元が適度にしなり、中間部分はやや硬めだ。全体的なしなり量はそれほど大きくない。
さっそく打ってみた。「バシューン」という金属的なインパクト音とともに、ボールはやや低めに鋭く飛び出した。兄弟モデルの「460」と同じくカーボンクラウンを採用しているが、インパクト音は澄んでおり、球離れもやや早く感じる。
いい感じでとらえるとフェード弾道。「460」よりもインパクトではフェースが被りづらく、つかまり過ぎを抑えた特性が手に伝わる。ヘッドの大きさはこの「455」の方が小さいのだが、重心距離は「460」よりも長いことが手に伝わってくる。
ヘッドスピードを45m/sぐらいまで上げて弾道計測すると、打ち出し角は10.5~11.5度で、スピン量が2400~2800回転。リアルロフト角が小さいので、意図的にアッパー軌道で打っていかないと低めの弾道になる。
印象に残ったのが、スピンコントロールのしやすさ。打点位置を少し上にすると低スピン弾道、打点位置を少し下にするとスピンが入った弾道が打てる。スピン量で飛距離をコントロールしやすいドライバーである。
方向性に関しては、見た目通りに左へのミスが出づらく、コントロールが利いたフェード弾道を打ちやすい。インサイドからあおり気味にヘッドを入れても、引っかけやチーピンのミスが出づらいドライバーである。
「VIZARD for TW747 50」は、シャフト中間部分がしっかりしている中調子で、切り返しでは手元側がしなるのでタイミングが取りやすい。インパクトゾーンでは先端の動きが大きめなので、つかまりが良く、ボールを高く打ち出せるタイプのシャフトだ。
「TW747 455」は見た目通りに左へのミスが出づらい。直進性が高く、インパクトでフェースが被りづらいので、しっかりたたいたときに弾道が安定するタイプのドライバーだ。クラブで左へのミスを減らしたい、たたいたときに左にねじれない弾道を打ちたいゴルファーにとっては、非常に満足度が高く、かつ飛距離を稼げるドライバーである。