金谷多一郎のクラブ一刀両断

「スイングを選ばない安定した弾道」ピン G400 ドライバー

2017/11/04 11:30
金谷多一郎プロの評価点総合評価4.6
飛距離 直進性 コスト感 打感 やさしさ
5 4 5 5 5
つかまり 弾道高さ 構え易さ 操作性 デザイン
4 4 5 4 5

今回は「ピン G400 ドライバー」を試打したいと思います。

外見上の特徴は、前作「G ドライバー」から引き継がれたクラウン前方の「タービュレーター」と呼ばれる6つの突起と、ヘッド最後方にある、溝のような「ボーテック」という構造です。この2つによって、ヘッドの空気抵抗を減らし、スムーズに振り切れるようになっています。

フェースは素材が新しくなりました。たわみを大きくすることによって、より反発するように進化しています。ヘッド体積は445ccと前作より小さくなっていますが、慣性モーメントは大きくなり、ミスヒットに強く、安定性・直進性が高められているようです。

構えると、茶色だと思っていたシャフト(純正のALTA J CB)が黒く見えます。黒いヘッドとの統一感があって構えやすいですね。

実際に打つと、スピンの少ない強い球が打てました。ターゲットに対してつんざくように飛んでいきます。打球音は前作よりも高くなり、より鋭くインパクトできているなと感じさせてくれます。また、体積が小さくなったことで、振り心地の良さがあり、我流のスイングがしやすくなったという印象です。

第一印象は「シンプルになって、よりオートマチックになった」ことです。我流のスイングでフェースをマニュアル的にアジャストできる振りやすさがありながらも、弾道はいつも安定してスピン量の少ないストレートボールが打てます。

いままでの「Gシリーズ」に勝るとも劣らない飛距離性能に加えて、左右のブレの少なさがあります。風の状況など余分な思考をせずに、シンプルにターゲットを向いて、シンプルなスイングで打てるドライバーだと思います。

ピン
やさしいだけではない! 飛距離とつかまりを強化
発売日:2017/09/07 参考価格: 68,040円