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悲願のメジャー初V、ダスティン・ジョンソンのクラブセッティングをチェック!

2016/06/24 09:00
M1ドライバーの「バックトラックウェイトシステム」(重心深度調整システム)を使ってダスティン・ジョンソンの重心位置を再現してみた

ダスティン・ジョンソンがついにメジャー初優勝を遂げた。昨年の全米オープン最終ホールでのまさかの3パットや、6年前の全米プロのバンカーでのペナルティなど、悲運のヒ-ローがついにメジャーを獲った。

ではダスティン・ジョンソンのクラブセッティングをチェックしてみよう。テーラーメイドと契約しているので、パター以外は全て同社のクラブを使用している。まずPGAツアーでも屈指の飛距離を支えるドライバーは、同社の『M1 460 ドライバー』。飛ばし屋にも関わらず、ロフト角は10.5度を11度に寝かせて使用している。これはインパクト時にロフト角を立てる飛ばし屋ゆえのロフト選びと言えるだろう。

『M1ドライバー』は、「バックトラックウエイトシステム」を使って重心位置がコントロールできるが、ダスティンは重心深度が目一杯深くなるようにしてセッティングしているのが面白い。重心深度を深くすると、スピン量が増えて飛距離には不利だが、球筋は安定する。飛距離は自分自身で充分出せるダスティンらしいセッティングではないだろうか?

フェアウェイウッドは『M1 フェアウェイウッド』を使用。ロフト角のチョイスが面白く、3HLという、通常のスプーンよりロフト角が大きい17度のものを、16.5度に立てて使用している。こちらは、飛びすぎること無くコントロールすること、飛距離の階段をうまく作れることを重視していると推測する。

中古市場では“M1”よりも少し後に発売された、ボールがつかまりやすくヘッドの軽い“M2”の方が人気が高い。“M1”はドライバー、フェアウェイウッドともに中古在庫が多くなっていて、値下がり傾向。定価は“M1”のほうが高いのだが、ノーマルシャフトなら中古価格は“M2”とほぼ同価格と、“M1”のお買い得感が強くなっている。ヘッドスピードが速く、ボールを捕まえられる人は“M1”を選んでもいいだろう。

ダスティン・ジョンソンは、桁外れの飛ばし屋。アマチュアの参考になるのは、大きめのロフト角を選んでいることと、重心位置を深めに調整していることだけかもしれない。しかし、飛距離も大切だが正確性も大切なのだと、苦労してメジャーチャンプになったダスティンが我々に教えてくれているようだ。