クラブ試打 三者三様

TC-920 フォージド アイアン/ヘッドスピード別試打

2019/08/31 05:00

西川みさと「イメージに反してやさしい」

―率直な印象は?
「フォーティーンのイメージって何か難しいと言いますか、アスリート向けのイメージが強かったのですが、この『TC-920』は意外とやさしく打てました

―イメージに反してやさしい?
「そうですね。ヘッドサイズが小さいので、ゴルフがうまい人でないと扱えないのではと勝手に思っていたのですが、イメージしていたよりやさしかったです。小さいヘッドが苦手な人には難しく感じるかもしれませんが、(私の場合は)打っている最中小さいことが気にならなくなるほど、やさしく感じられました」

―ボールが上がりやすい?
「はい。HSがそれほどなくても、キャリーを出せるアイアンだと思います。そのへんが大型ヘッドとのギャップを埋めているのかなぁと感じました。距離が出ているかは微妙ですが…(笑)」

アイアンの弾道はまったくブレない西川だが、高さが微妙に異なった

―操作性は?
「操作性も悪くなく、私の好きなやわらかい打感でした。とてもフェースコントロールしやすかったです。私が現在プライベートで使っている本間ゴルフ『ツアーワールド TW747 P アイアン』より、こちらのほうがやわらかいかな。懐かしい感じのモデルで、打感にこだわっている感じが伝わってきました」

―「TC-560」と比べてどう?
「ヘッドが少し小さめなので、小さいヘッドが苦手な人には『TC-560』のほうが良いかもしれません。ただ、『TC-920』も予想以上に打ちやすいので、やさしさの差は思っている以上に少ないと思います」

―どのような人向き?
ミスへの寛容性が高いので、アスリート層でなくても扱いやすいと思います。アベレージ向けとまでは言えませんが、多くのユーザーに受け入れられそうな幅広い層向けのアイアンだと感じました」

※使用スペック/7I(ロフト角:33度)、NSプロ モーダス3 ツアー105(硬さS・約106.5g)

西川みさと(42)

HS40未満の技巧派プロ。1998年「日本女子学生選手権」優勝。2002年にプロ転向後、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。身長159cm。

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