SIM ドライバーを万振りマンが試打「ズッシリきて球が強い」
テーラーメイド「SIM ドライバー」の評価は!?
テーラーメイドの超人気モデル「M」シリーズが「SIM」シリーズとして一新され、発売から約2カ月が経過した。新搭載の斜めに配した「イナーシャ ジェネレーター(ソール後方の出っ張り部分)」について、すでに多くのレビューで意見が飛び交い、効果を実感するという声からあまり感じないという声まで評価が割れている。果たして、その重心効果と空力性能は本物なのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?
「300yd越えられそう」
―率直な印象は?
「ロースピンで弾道もそこそこ高く、遠くへ伸びていく強い球を打てていたかと思います。数値的にはスピン量がやや多かった(バックスピン量:平均3843rpm)ので、レンジボールではなく、本球(コース用ボール)を使って、スピンを減らすことができれば、300ydを越えていけるかと思います」
―見た目の印象は?
「とても構えやすく、方向性を上げられる印象を受けます。クラウンデザインは『M5/M6』の時より、フェース側の白色部分が見やすくなった気がします。ターゲットに対して合わせやすく、ラインが出しやすい。狙った方向に自然と構えられるデザインだと思いました」
―飛距離性能は?
「フェースの反発力より、打感の硬さが少し目立つように感じました。同シリーズの『MAX』のほうが、かなり軽く、弾く感じは得られます。振った感触でいうと、『SIM』は『MAX』よりヘッドが利いていてズッシリ重く、その分で強い球筋になっていたのだと思います」
―Mシリーズと比べてどう?
「ソールの形状的には、『M6 ドライバー』に似ています。ですから、『SIM』同様にソール側のスライドウエイトが付いていた『M5 ドライバー』より『M6』に近い印象。『M6』の時にも感じられた適度な重心距離が、飛距離性能につながっている感覚がありました」
―純正シャフト(TENSEI シルバー TM50)の印象は?
「HS50m/s台の私が全力で振っても、全然やわらかすぎるということがありません。三菱ケミカル『TENSEI』シリーズは『TENSEI CK プロ オレンジ』以降、周りからの評判も高く、扱いやすいという声を多く聞きます。『SIM』の純正『TENSEI シルバー』も、『MAX』の純正『TENSEI ブルー』も、どちらも振りやすい印象を受けました」
―どのような人向き?
「私はヘッドが利いていて重く感じられましたが、気にならない人のほうが多いかも知れません。HS40から50m/s台まで、幅広いユーザー層に受け入れられるモデルであることは確かです。『イナーシャ ジェネレーター』の空力性能と純正シャフトの振りやすさが、ヘッドの重さを消してくれているのでしょう。ただ、個人的にはちょっと重い印象があったので、購入する際は一度『MAX』と打ち比べて検討することをおすすめします」
重さが影響 ややシビア評価… 【総合評価3.9点】
【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】3.5
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:TENSEI シルバー TM50/硬さS
・使用ボール:昭和の森ゴルフ ドライビングレンジ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、昭和の森ゴルフ ドライビングレンジ
※前回まで、試打者3人ともロッテ葛西ゴルフにて収録してきましたが、コロナ禍の影響にて今回よりテスト場所をそれぞれ変更して行っております。データに大きく影響する部分もございますが、ご了承いただけると幸いです。