GLIDE 3.0 ウェッジを西川みさとが試打「ピンのアイアンの流れを感じる」
ピン「GLIDE 3.0 ウェッジ」の評価は!?
ドライバーの売り上げが好調のピン。同社のウェッジ「GLIDE(グライド)」シリーズの新作「GLIDE 3.0 ウェッジ」は番手別に溝が設計され、ロフト角54度から60度は前作から溝を一本増やし、どんなライからでもしっかりスピンがかかると評判だ。そんなピンの自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「フルショットも打ちやすい」
―率直な印象は?
「ウェッジを使用しているのですが、どちらかというと、同じピン製のアイアンの流れを強く感じました。特にロフト角52度のほうは、サンドウェッジというよりもピッチングウェッジに近い印象でした。コントロールショットだけでなく、フルショットも打ちやすい造りになっているのではないでしょうか」
―打感はやわらかい?
「少し硬い打音が影響しているのか、感触もやや硬いように感じました。ただ、カチンカチンな硬さというわけではなく、ちゃんとスピンも入る適度な硬さ。硬い?やわらかい? と聞かれた場合、どちらかというと硬いと答えるレベルです」
―前作「GLIDE 2.0 ウェッジ」と比べてどう?
「まず見た目が大きく違います。『3.0』のほうが、リーディングエッジが前に出ていて、いわゆる“出っ歯”という形状。『2.0』のほうが奥に入っていて、ボールを狙い通りに打ち出すイメージがもてます」
―スコアラインの違い(『2.0』は一番下のスコアラインが白線になっている点)は?
「白い線の影響は、かなり見え方に違いを生んでいます。この白線があることで、『2.0』のフェース面は、全体的に締まって見えます。ボールの直進性を生み、方向性を出しやすい。直進性を重視するなら、『2.0』を選ぶべきかなと思います」
―「3.0」は直進性が劣る?
「劣るというよりも、いろいろな球筋を打ち分けたいなら、『3.0』を選ぶべきという意味です。形状も出っ歯で、ボールを拾うイメージがもてます。また白線がない点も、フェース全体を面で捉えやすく、面全体でボールを動かすイメージがもてるため、想像通りに回転をかけていくことができます」
―どのような人向き?
「ピンのアイアンを使っている人であれば、その流れで合わせたほうが、ベストと言えます。特殊というほど特殊な形状ではないのですが、ピン 『i アイアン』シリーズのような、見た目のシャープさがありながら、打ってみるとやさしさがあるという、ピン独特のアイアンの特徴が踏襲されている感覚があります」
打感以外はすべて4.0点【総合評価3.9点】
【スピン性能】4.0
【打 感】3.5
【抜け感】4.0
【バンカー対応力】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:52度 バウンス角:12度 スタンダードソール(SS)
・ロフト角:56度 バウンス角:14度 ワイドソール(WS)
・使用シャフト:Z-Z115
・使用ボール:千代田ゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、千代田ゴルフセンター
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