クラブ試打 三者三様

タイトリスト TSi3 ドライバーを万振りマンが試打「驚きの初速スピード」

2021/01/16 05:00

タイトリスト「TSi3 ドライバー」の評価は!?

風に負けない強弾道で、操作性の高さが特徴のタイトリスト「TSi3 ドライバー」。ストレート、フェード、ドローの3カ所に重心を調整できる「シュアフィット CG トラック」が新しく設計され、打点に重心を近づけることで、理想の弾道を生む確率を高めたという。そんな緻密で革新的なモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価を下すのか!?

「飛びに特化のとがったモデル」

―率直な印象は?
「飛距離性能に関しては、満足のいく結果を出すことができました。想像以上にボールの初速にスピード感がある印象です。例えるなら、ドラコン用モデルのような、飛びに特化したモデルではないかと思うほど、その性能は高かったです」

スピードを最大化させるために空力性能を大幅に向上

―「TSi2」の評価では飛び要素が物足りなかったと…?
「はい。同じ『TSi』シリーズでも、『2』と『3』で、すみ分けがはっきりしたように感じられます。『TSi2』はミスヒットに強く、安定感を生むドライバーで、『TSi3』は一発の飛びに特化したドライバー。兄弟モデルでも、性能が大きく違うように感じました」

特殊素材「ATI 425チタン」を採用した新フェース

―前作「TS3 ドライバー」と比べてどう?
「『TS3』と比べても飛距離に注力したのは、とがった印象の『TSi3』と言えます。この尖り方は、飛ばし命の私にとっては、好みの性能といった感じです」

ソール後方「シュアフィット CG トラック」はウエイト内蔵型

―とがっている要素は初速?
「そうですね。打音がボコッというか、あまり高くないため、打感は重い印象を受けるのですが、それに反して、初速のスピード感が半端なく出ます。インパクトでの手応えもズシッと重く、初速がガッと出てくれる。『TS(タイトリスト・スピード)』の名の通り、そのスピード感に驚きました」

純正シャフトTSP322 55/長さ45.5インチ、重さ56g、バランスD3.5、中元調子(※全て硬さSの場合)

―スピン量もかなり低い?
「かなり低スピンであることは間違いありません。低スピンで、しかも初速が出る。この2つの要素がそろえば、飛距離は絶対に伸びますよね。強い弾道なので、ランも長く出ますし、“一撃必殺”と言えるような、一発の飛びに定評あるモデルに仕上がっていると思います。2020年発売の市販モデルで、低スピンと言えば、ピン『G425 LST ドライバー』と思っていたのですが、それを上回る低スピン性能=【飛距離】の点数になりました(5点満点評価)」

強い弾道を連発して300yd超えを連発する万振りマン

―どのような人向き?
「私くらいのHS50m/s以上の人は、ぜひ試してみてほしいと思います。想像以上に速く振ることができるので、飛距離に自信がある人なら、エースドライバーになる可能性を秘めています。それほど振り抜きの良さを感じられるため、純正シャフト45.5インチの『TSP322 55』だけでなく、短尺45インチのプレミアムシャフトツアーAD DI』でも、試打したくなりました」

飛距離5点のとがった五角形に【総合評価4.0点】

【飛距離】5.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10度
・シャフト:TSP322 55(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

タイトリスト
シュアフィットCGトラック搭載。さらに思い通りの強弾道
発売日:2020/11/13 参考価格: 82,500円