インプレス UD+2 ドライバーを筒康博が試打「“若返り”を感じる」
ヤマハ「インプレス UD+2 ドライバー」の評価は!?
“プラス2番手”の飛びを提供するヤマハ「インプレス UD+2 ドライバー」。昨年10月に発売された2021年モデルは、クラウンとソール両面に、深さ1.5mmのボックス状の凹み「スピードボックス」を配し、フェース周辺の剛性を高め、初速アップを図った新テクノロジーを採用した。そんな革新構造のモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?
「前に前に飛ぶ力が加わった」
―率直な印象は?
「『UD+2』シリーズは、もともとボールが“上がる、つかまる”といった、やさしさが特徴のクラブではありますが、新作『21年モデル』はそれに加え、前に前に飛ぶ力が加わったように感じます。楽にボールが上がるのに前に飛び、芯を外した時でも前に飛ぶ、といった飛距離性能も含むやさしいモデル、という印象を受けました」
―「前に飛ぶ」性能を引き出している要素は?
「クラウン前方の上下の厚み、フェースの弾き感が強くなったことで、ヘッドの前側に力強さを感じます。思っているほどスピン量も入らず、右のミスを抑えながら、しっかりキャリーを出す。やさしさをメインに置きながら、飛びの進化も感じさせる性能面が、新しく加わった要素と言えます」
―前側の力強さは「スピードボックス」の効果?
「うーん…。正直、新しいテクノロジーの効果かどうかは断定できませんが、同社のプロモデル『RMX』シリーズのノウハウを少し受け継いだような気がしました。やさしさにプラス力強さが加わり、対象ユーザーの若返りを図った印象。どうしても以前のモデルまでは、そのやさしさから“シニア向け”という言い方をされることも多かったですが、21年モデルは若年層も取り込む雰囲気を兼ね備えています」
―デザインも印象が変わった?
「そうですね。デザインも含め、これまでで一番購入したことを威張れる『UD+2』になっていると思います。形状やロゴを含めたデザイン性はもちろん、初速のスピード感を体現できたり、フィーリングがそのまま結果として表れるという満足度。しかも、朝からOB連発といった怖さがない安心感もある。購入して良かったなーと他人に自慢できる部分が、確実に増えたと思います」
―前作「2019年モデル」と比べても違いは大きい?
「前作はシャローフェース、シャローバック、つかまりの良い顔といった、基本的なやさしい要素が強調されていたのかもしれません。21年モデルはそれほどやさしすぎない顔であり、やさしさの上に強さが増した性能。特に純正シャフトの特性の差が顕著で、19年モデルはやわらかく、しなり量が多かったのに対し、21年モデルは叩きにいきたい時でも十分対応できる、頼りがいが備わった点に大きな差を感じました」
―どのような人向き?
「シニアや女性といった非力な方はもちろん、一般的なHS(40m/s前後)の男性でも十分扱えるモデルです。冬場のラウンドや練習不足の状態を考えれば、エンジョイゴルファーだけでなく、アスリートゴルファーもターゲットに入る。ストライクゾーンがかなり広がったモデルと言えそうです」
“若返り”を感じて飛距離4.5点【総合評価3.9点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】3.5
・ロフト角:10.5度
・シャフト:Air Speeder for Yamaha M421d(硬さSR)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター
筒 康博 プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
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