クラブ試打 三者三様

エピック MAX ドライバーを万振りマンが試打「軽さに反して球が伸びる」

2021/03/06 05:00

キャロウェイ「エピック MAX ドライバー」の評価は!?

“2本の柱”からAIを駆使した“フレーム”へと、テクノロジーの進化を遂げたキャロウェイ「エピック」シリーズ。新開発の「スピードフレーム」が、縦方向だけではなく横方向のたわみも抑制し、更なる初速アップを促すという。そんな革新的モデルの中で最もやさしい「エピック MAX ドライバー」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「ヘッドの効き具合は少ないものの…」

左右に散らばったものの総距離は300yd超え

―率直な印象は?
「スイング中に感じるヘッドの効き具合が少ないといいますか、とてもヘッドの軽さを感じます。思った通りに振り抜けるので、暴れる心配はないのですが、振り心地としては、もう少し、しっくりくる手ごたえが欲しかったです」

スピードフレームの効果で初速感はアップ…?

―軽さ=スピードアップにはならない?
「HSは振った分だけ速くなります。ただ、ヘッドが軽すぎてしまうと、HSアップにも限界が生まれます。ある程度の速さは確保できますが、それ以上の飛距離の伸びは見込めない。ヘッドの重さと速さは反比例しているので、動きが速くなった分、ヘッドの効き具合が失われてしまったと予測できます」

クラウンだけでなくソールのトウ側にもトライアクシャル・カーボンを採用

―打った弾道も弱々しい?
「いいえ。そこが不思議なのですが、軽さは感じているのに、弾道はそれほど弱々しくありません。特にスピン量を抑えて打つと、兄弟モデルのアスリート向けエピック SPEED ドライバー』と変わらない初速感。スピン量のことを常に頭に入れないといけない点で、私の評価はマイナスになりましたが、飛距離性能はとても高いドライバーだと思います」

MAXとMAX LSに装着されたソール後方「ペリメータ―ウエイト」

―構えた時の見た目の印象は?
「サイズ感が大きいので『SPEED』にはない安心感があり、ミスヒットに対する寛容性の高さを感じます。その上でスピード感も得られるので、HS30m/s台後半~40m/s台前半の人には、相当好まれるモデルではないでしょうか。大型ヘッドが苦手という人には、少し厳しいかもしれませんが…」

ペリメーターウエイト(重さ12g)を好みの弾道に調整可

―前作「エピック フラッシュ スター ドライバー」と比べてどう?
「前作はカチャカチャ(弾道調整)機能が付いていなかったので、今回の『MAX』はシャフトを含め、カスタムできる幅が広がりました。ロフト角を調整しながら弾道の高さを変えてみたり、ソール後方の『ペリメーターウエイト』でドローとフェードの弾道を変えたりできるので、いろいろ試せるモデルに進化しています」

「フレームの効果で初速が予想以上に出る」と万振りマン

―どのような人向き?
「カスタムするほどクラブに詳しい中~上級者から、ゴルフを始めたばかりの初級者まで、幅広い層のゴルファーがコミットできるモデルと言えます。性能、機能、見た目の安心感、すべてにおいて高水準ですので、衝動買いをしても失敗する人は少ないのではないでしょうか」

飛距離4.5点を含む全高得点【総合評価4.1点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・シャフト:ディアマナ 40 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトル・グリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトル・グリーンヴァレー船橋

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

キャロウェイ
新構造「スピードフレーム」で「2本の柱」の飛びを超えていけ。
発売日:2021/02/19 参考価格: 84,700円