ラズルダズル「CS-05W ウェッジ」の評価は！？

2015年に誕生したパーツブランド「ラズルダズル(RAZZLE DAZZLE)」。幅広ソールとハイバウンス、そしてソールのトウ側が削ぎ落とされた“CLAWING=かぎ爪”形状が、特徴的なウェッジの雄として、すでに多くのファンを獲得している。そんな新興メーカーの最新作「CS-05W ウェッジ」を、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合
• 1WのHS50m/s台・万振りマンの場合

「一球目から違和感なく構えられる」

目標80ydを狙った平均弾道／ロフト角52度

―率直な印象は？
「『ラズルダズル』のクラブを初めて打ちましたが、見た目も性能もオールマイティで高評価です。リーディングエッジ（フェース下部の刃）が前方に出ている、いわゆる出っ歯気味のウェッジがもともと好みなのですが、そんな私にピッタリな顔立ち。初めて手に取って、一球目から違和感なく構えられました」

ロフト角46～62度、バウンス角12～15度と充実のラインアップ

―出っ歯気味の顔つき？
「はい。アドレス時に上から見ると、リーディングエッジの丸みがシャフトの中心線よりも前方に出ています。グースの入ったタイプよりもボールを拾うイメージが持てますし、フェースを開いて打つこともやさしい。これまで出っ歯型のものを選んで使ってきましたが、『CS-05W』も非常に構えやすく、イメージ通りに打つことができました」

様々なライに対応できそうなクセのないティアドロップ型

―出っ歯といえばタイトリスト『ボーケイ』や『クリーブランド』ですが、特徴は似ている？
「大手メーカーに負けず劣らず、出っ歯のメリットをしっかり生かしたモデルと言えます。しかも、他社モデルと比べてソールの抜けが良く、扱いやすい。そこまでクセがないところも、初めて打つ人に受け入れやすい要素になっていると思います」

同社の特徴ともいえるソールに配したCLAWING=かぎ爪形状

―性能に関してもクセがない？
「そうですね。見た目と同様、イメージ通りに素直な球筋を出せる印象です。スピン性能も高いと思いますが、バンカー脱出のみに特化した激スピンモデルというほどではなく、程よくソールが抜けていく感覚を持ちながら、少し多めにスピンがかかる感じ。今回は練習用マットの上だけの試打でしたが、ぜひ次は砂の上で試してみたいと思いました」

軟鉄 (S-20C) を使用した一体鍛造＋CNCミルド製法

―バンカー(想定)でも対応力が高そう？
「バンカーでフェースを開いて打っても、特に違和感はないと思います。ソールがどのように当たるかは、実際に打ってみないと分からないですが、フェースを開いた具合で自然に振り抜けるイメージが、パッと頭の中に浮かびました。バンカーでも問題なく対応できると思います」

「性能の良さに試打中『とてもいい』を連呼しちゃいました」と西川

―どのような人向き？
「メインのターゲットは、競技に出るような向上心のあるゴルファーだと思います。ただ、男性ゴルファーであれば、使いこなせない人はいないと思います。それほど機能はオールマイティ。重量はやや重めなので、非力な女性ゴルファーは扱いにくいと思いますが、男性であれば初級者でも、比較的受け入れやすいモデルだと思います」

4項目で4.5点のハイスコア【総合評価4.4点】

【スピン性能】4.5
【打 感】4.5
【抜け感】4.5
【バンカー対応力】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角：52度、56度
・シャフト：NSプロ モーダス3 ウェッジ115
・使用ボール：市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、ENEOS市川サンライズゴルフセンター

• HS40台 筒康博は…「誰にも嫌われない設計」
• HS50台 万振りマンは…「普遍的な扱いやすさ」