ステルス2 プラス ドライバーを万振りマンが試打「難しく感じる重量感」
最注目シリーズ2代目の限定モデル HS50m/s台のYouTuber評価は!?
テーラーメイド「ステルス2」シリーズが、2月17日に発売された。既に手に入れたユーザーも多いなか、いまだにどのモデルが最適か悩んでいるゴルファーも少なくない。そこで今回は、コリン・モリカワ、スコッティ・シェフラーらPGAツアー選手が多く使用する「ステルス2 プラス ドライバー」をピックアップ。セレクトフィットストア限定発売ながら高い関心を得るモデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「剛力でも扱えない!? やさしさがもたらす意外な難しさ」
―率直な印象は?
「思っていたよりヘッドの重さが効いていて、硬さSの純正シャフト(ディアマナ TM50)が、少し頼りなく感じます。フルスイングした際、ヘッド操作がままならず、右へ左へ暴れてしまう結果に…。元々シャフトは硬めで重いものより、軽くてやわらかく芯のある“軽硬”モデルが好みですが、それを抜きに考えても、ヘッドの存在感が強く、操作性という面で難しく感じられました」
―難しく感じてしまった…?
「はい。ヘッド性能としてのボールのつかまり具合、シャフトの頼りなさも含め、インパクトでフェースが戻り切らない感覚が残ります。偶発的にタイミングが合ったときの一発の強さは申し分ないのですが、平均的な扱いやすさでいうと、スタンダードモデル『ステルス2 ドライバー』より評価は落ちてしまう…。前作『ステルス プラス ドライバー』と比べても、慣性モーメントや深低重心の度合いが強まり、操作性が弱まった印象を受けます」
―ウエート設定が重過ぎる?
「前後15g・15gのウエートが占める割合(計30g)が大きく、『プラス』シリーズとして予想以上にヘッドの効き具合が高まった感じがあります。両方のウエートを取り外し、-30gの状態=軽量ヘッド並みの重量帯で使ってみたくなるほどでした。飛距離に関しては、重過ぎても軽過ぎてもデメリットは大きいのですが、この純正シャフトのままであれば、もう少しヘッドを軽量化させないとマッチしてくれないように感じます」
―同シリーズで選ぶとするとスタンダード「ステルス2」?
「純正シャフトのままという条件なら、スタンダードモデルになるかなと思います。ただ、自分の振り心地、適度な重心位置を探し、カスタムシャフトを合わせ、スライディングウエートで調整できる点で、『プラス』のほうが“育て甲斐”があります。ラウンドするコースに応じて調整したり、ドラコン用として合わせたり、カスタムの幅が広い点で、購入するなら『プラス』を選ぶでしょう」
―同時期発売「パラダイム」シリーズと比べると?
「HSの速いプレーヤーであれば、候補は『ステルス2 プラス』か『パラダイム トリプルダイヤモンド ドライバー』の2モデルに絞られると思いますが、飛距離も安定感も両立した総合点で考えると、私は『パラダイム トリプルダイヤモンド』のほうがマッチしてくれるように感じました。もちろん『ステルス2 プラス』も、一発の破壊力はありますが、操作性の面での難しさを補うには時間と労力を要します」
―どのような人向き?
「ヘッド重量をとても感じやすい設計ですので、HSも含めてフィジカルの強さは必要でしょう。スイングが安定していて、ミート率が高いゴルファーに限られてくるようにも感じます。重量に負けないパワーを持ち、ドライバーショットが得意で、『ステルス2』の最新テクノロジーを味わいたい人向きといえるのではないでしょうか」
スタンダードと同じくやや辛口評【総合評価3.9点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:ディアマナ TM50(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。