筒康博「短く感じるシャフト」

―率直な印象は？
「グリップ下の手元部分のハリというか、剛性感は『B＋』と比べてややあるものの、しっかりシャフトに負荷をかけられる人には、その後のしなり戻りが非常に扱いやすいモデルだと思います」

―非常に扱いやすい？
「はい。だからといって、先端がすごくねじれたり、剛性さがありすぎるわけではなく、すごく手元と先端のズレというか、タイムラグを感じにくいシャフトですね。それがデザインからして感じるというか…」

―デザインからして感じる？
「黒を基調としたデザインなので、持った感じはちょっと長く感じるのですが、振ると短く感じます。試打した後、そのためにデザインをこういう風にしたのだなと改めて気がつきました」

―兄弟モデル『B＋』と比べてどう？
「『M+』はトップで間を置いて打つような人からすると少し手元が硬く感じたり、先の動きすぎを感じる人がいると思います。その点『B+』のほうが手元の剛性を低く感じられるので、トップの間は取りやすい。『M+』と『B+』でしっかり対象ターゲットが分けられているなと感じました」

―『M+』は先の動きを感じる？
「うーん、先調子というのとは少し違いますね。手元の硬さを感じる分、先も硬めなのですが、それでも少し動きを感じとれると言いますか…」

前作「M」より左へのミスが抑えられた

―前作『M』と比べてどう？
「前作は塗装のデザインが半分より手元側が赤、先側が白になっていて、はっきりその動きが感じられやすくなっています。その点でいうと、特性もデザイン通りに先端の動きがあるため、『B＋』も『M+』も共通している点は、前作より先が頼りなく感じない点。結果として分厚い当たりになる点が前作とは違う点かなと思いました。手元と先の一体感が、+(プラス)になっている印象です」

※使用スペック／TYPE65、フレックス:S ヘッド:G400 マックス ドライバー(ロフト角:10.5度)

■ 筒康博（46）

変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング＆レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持つ。身長168cm。

• 1WのHS30台・西川みさとの場合
• 1WのHS50台・万振りマンの場合