ダンロップ「ゼクシオ エックス アイアン」の評価は！？

「ゼクシオ イレブン アイアン(以下イレブン)」とともにシリーズ11代目として登場した「ゼクシオ エックス アイアン(以下エックス)」をピックアップ。「SPEED GROOVE FACE」と呼ばれる、バックフェース周辺に設けた溝によってフェースがたわみやすく、飛距離性能をアップさせたという軟鉄鍛造アイアンを、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「『イレブン』より前に前に飛ぶ」

―率直な印象は？
「スピン量は『イレブン』よりやや少なめだったので、その分高く上がるのではなく、前へ前へ飛んでくれる印象がありました。クラブ自体の飛距離性能は高いと思います」

―飛距離性能が高い…？
「はい。打ち出し角は他モデルとそれほど変わらないのですが、スピン量が抑えられる分、遠くへ飛ばせていける性能を実感しました。ただ、フェースの弾きが強いというわけではなく、打感はやわらかく感じられたので、球質は担保されたまま飛距離も稼げる。操作性も飛距離もどちらも備わったアイアンだと思いました」

「イレブン」と顔の違いを見比べる万振りマン

―「イレブン」との違いは？
「打ち出し角は両モデルともそれほど変わらないのですが、『イレブン』はスピン量が多い分、弾道が高かったです。高さは『エックス』のほうが抑えられましたので、吹け上がることなく、ターゲットに対して狙いやすい印象を受けました」

打ち出し以降の高さに大きな差が…

―弾道低め&スピン低い…何でグリーンに止まる？
「スピン量は低いといっても、7番アイアンで8000回転弱くらい（平均：7364rpm）ありましたので、十分スピンで止められると思います。高さも『イレブン』よりは低めというだけで、他モデルと比べればそれほど低いわけではありません。バックスピンでキュッと止めるというよりは、狙ったところに落としやすいモデルではないかと思います」

―対抗馬となるモデルは？
「ミズノの『JPX』シリーズが似た感じだったと思います。ヘッドサイズがやや大きめで、マッスルバックには及ばないけれど、飛距離性能と狙いやすさが融合できていて、バックスピンもしっかりかけやすかった点が、似ていると感じました」

HS50m/s台でも使えるアイアンと評価

―どのような人向き？
「年齢層高めの人や女性ユーザーには、少しシビアなモデルかもしれません。HS40m/s台は最低欲しいモデルではないかと思います。HSが足りないと、スピンが効かずにキャリーが足りなくなってしまうので…。逆に僕のようなHS50m/s以上ある人でも、高さは抑えられるので、ターゲットに入ると思います」

西川&筒に続き高得点… 【総合評価4.3点】

【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・ロフト角：29度（7I）
・使用シャフト：Miyazaki AX-1 カーボン／硬さS
・使用ボール：ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール（ツーピース）

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

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