エピック MAX ドライバーを筒康博が試打「シャフト含め高い完成度」
キャロウェイ「エピック MAX ドライバー」の評価は!?
“2本の柱”からAIを駆使した“フレーム”へと、テクノロジーの進化を遂げたキャロウェイ「エピック」シリーズ。新開発の「スピードフレーム」が、縦方向だけではなく横方向のたわみも抑制し、更なる初速アップを促すという。そんな革新的モデルの中で最もやさしい「エピック MAX ドライバー」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?
「全体的な軽さが気になる」
―率直な印象は?
「ヘッドとシャフトを含め、全体的な軽さがどうしても気になります。前に前に飛ぶ強い弾道を理想とする人にとっては、少し物足りなさを感じるモデルかもしれません。(採点の)数字上では、『SPEED』『MAX LS』より低評価となりました」
―軽さが気になる…?
「はい。2020年の後半あたりから、外国産ブランドは重めのヘッドが主流で、その分50g台の軽いシャフトが付いているモデルが多く、スピード感を求める人にマッチしたラインアップが並びました。兄弟モデル『SPEED』『MAX LS』には、50g台の純正シャフトが付いていて、『MAX』のみ40g台(ディアマナ 40 for callaway)。そういう面で『MAX』の軽さが気になるところです」
―軽くなった分スピード感が増したのでは?
「軽いシャフトを求める人の多くは、自分のHS以上のスピード感が欲しく、そういう声にはしっかり応えた組み合わせになっています。また『ディアマナ 40』は単にやわらかいだけでなく、しっかりとしたコシがあり、挙動が暴れず安定感もある。シャフトを含めたクラブの完成度は、かなり高くなりました。カチャカチャ(弾道調整)機能が付いた点も含め、前の2世代(初代『エピック』、2代目『エピックフラッシュ』)より、格段にグレードアップした印象を受けます」
―兄弟モデル「SPEED」「MAX LS」と比べてどう?
「実は『MAX LS』が前身『サブゼロ』から大きく変化し、やさしさを併せ持った性能に変わりました。『MAX LS』のネーミングからも分かるように、サイズが大きくて寛容性の高い『MAX』と、ロースピンで球が上がらずハードな印象の『LS』の文字が合わさり、性能面で真ん中に位置する『SPEED』に近づいた印象。『SPEED』『MAX LS』がともにフラッグシップモデルとなり、『MAX』のみはっきりとやさしさ担当になったことで、『MAX』の役割はより明確になったと言えます」
―そこまでやさしさを強調したのであれば、「マーベリック」シリーズと重複してしまうのでは?
「『エピック MAX』がやさしさ重視とはいえ、昨年登場した寛容性の高い『マーベリック』とは、考え方が全く違うような気がします。どちらかと言えば、『マーベリック』の寛容性と『エピック』の飛び性能が、うまく融合したモデルと言い換えられるのではないでしょうか」
―どのような人向き?
「ドライバーに自信が持てず、いつも打点が荒れて困っている人や、ミスヒットに強いヘッドを求めている人向き。中でも完成度の高まった『エピック』シリーズを体感でき、飛距離にも妥協したくない人に使ってもらいたいです。『エピック』3モデル自体の完成度が高いので、最初からこのモデルと決め打ちをせず、まずは打ち比べをして、自分に合ったモデルを選んでほしいと思います」
3項目3点台とやや低め【総合評価3.7点】
【飛距離】4.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】3.0
【構えやすさ】3.5
・ロフト角:10.5度
・シャフト:ディアマナ 40 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトル・グリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトル・グリーンヴァレー船橋
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー