ステルス グローレ アイアンを西川みさとが試打「アイアンもグローレ寄り」
テーラーメイド「ステルス グローレ アイアン」の評価は!?
テーラーメイド ステルス グローレ アイアンをHS40未満の女子プロが試打したら…【西川みさと】
ツアー最長(1988年のツアー制施行後)のブランク優勝を果たした金田久美子が使用するテーラーメイド「ステルス グローレ アイアン」。番手別にスイートエリアを設計する新テクノロジーを搭載し、各番手に求められる飛距離性能を発揮するという。そんな同社の自信作を、前作「SIM グローレ アイアン」と比べつつ、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「打音はおとなしく弾き感が抑えめに」
―率直な印象は?
「飛距離性能は高く、弾道の高さも出やすいため、性能はとてもやさしく感じられます。そのうえフェース面やヘッドサイズは大きすぎず、スッキリした形状で、小ぶり好きな私でも違和感を覚えず、自然に構えることができました。若干ネックのグース度合いは気になりますが、それでもきれいで美しいシルエットは好感が持てます」
―前作「SIM グローレ」と比べると?
「一番印象に残った違いは、打音です。ボールは同様に弾いているのですが、『ステルス グローレ』のほうが、少しだけボールに食いついている時間が長く、耳まで届く音はおとなしく感じます。『SIM グローレ』のほうが若干、カチンっと硬めの打感をイメージさせる、弾き感が強いフィーリング。見た目の差もなく、形状の違いはほとんど見受けられませんが、音から伝わる打感の違いは顕著に感じられました」
―「ステルス グローレ ドライバー」も弾き感は抑えめと言っていましたが、同じイメージ?
「カチーン! というスチールの聞きなれた音はするので、もちろんドライバーのカーボンフェースとは、印象が違います。インパクトの威力を吸収するほどの革新性は持ち合わせていませんが、前作がいわゆる弾きの強い“飛び系”に分類されると考えると、若干その特色は抑えられた雰囲気。ボールは十分弾いているので、小さいパワーでも遠くへ飛ばす飛距離性能はキープしながら、弾き感だけ意図して抑えた印象を受けます」
―意図して抑えた印象…?
「はい。弾き感をこれ以上追加してしまうと、ボールは飛びすぎて、意図した距離に止めることができません。弾き感は今作の抑えめのほうがベストだと思います。元々、『グローレ』に求められている、やさしいメージは継続されつつ、『ステルス』の要素はドライバーと同様に薄いイメージを受けるので、過度な飛び要素をやや丸く抑えた仕上がり。飛びや高さを出しやすい従来通りのやさしさを継続しながら、飛びすぎてしまうデメリットを、あえて薄めているのではないでしょうか」
―イメージ通りの距離に止められそう?
「そうですね。最近の“飛び系アイアン”は、ロフト角が立っていても(『ステルス グローレ』は7Iで27度)、ちゃんとボールが上がるので感心してしまいます。以前は、前に前に飛ぶだけで、なかなか上がらないイメージが強かったのですが、今作も含め最近のモデルは、弾道も理想通りに上がり、上がった分だけ意図した場所に止まる。弾きがあってもスピンは適度に入るので(平均4187rpm)、安心して振っていけるメリットが得られそうです」
―どのような人向き?
「パワーがなくても、扱えるやさしさを感じる点では、HSは平均並み(40m/s)より、それ以下の人に向いているように感じます。同シリーズドライバーのターゲット層とも重なるため、セットで購入することをおすすめします」
飛距離&寛容性4.5点の高バランス◎【総合評価4.2点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:27度(7I)
・使用シャフト:SPEEDER NX for TM(硬さSR)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ
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