玄人好みの小ぶりヘッド HS50m/s台のYouTuber評価は！？

ブリヂストン B-Limited 415 ドライバーをフルスイング系YouTuberが試打したら…【万振りマン】

クラブを含む用品使用に関する契約を、ブリヂストンと締結した馬場咲希(代々木高2年)。男子プロ顔負けのハードスペックを好む彼女が使用するドライバーは、2021年発売の限定モデル「B-Limited B1 ドライバー」で、今回はその系譜を継ぐ「B-Limited 415 ドライバー」をピックアップする。ヘッド体積415ccの玄人好みな小ぶりヘッドを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「あえてこの形を選ぶべきかと聞かれると…」

強弾道で飛距離も伸びていたが(平均291.4yd) やや左右に散らばっていた印象

―率直な印象は？
「カスタム限定モデルということで、使う人を選ぶドライバーであることは間違いないと思います。元々小ぶりなサイズは好きなので、見た目も振り心地も結構タイプではあるのですが、460ccフルサイズが当たり前の時代に、あえてこの形を選ぶべきかと聞かれると、ヴーン…と首をひねってしまうというのが、正直な感想です」

ヒール側にだけモデル名がさり気なく入っている部分が玄人心をくすぐる演出

―首をひねってしまう…？
「はい。小ぶりは小ぶりなのですが、ディープフェース(上下の厚みのある)形状の度合いがやや強過ぎます。大型のスプーン(3W)にも見えなくはないサイズ感で、ドライバーとしての安心感や寛容性の高さが、やや物足りなく感じてしまいました。アドレスして上から見た印象では、ヘッド体積415ccにも満たないような小ささです。好き嫌いがはっきり分かれる見た目のため、非常にニッチであることは確かです」

左が「―415」右が「―B1」。460ccでも比較的小ぶりな「B1」が大きく見えるほど小ぶり

―馬場咲希使用の「B-Limited B1」と比べると？
「『―B1』の方が(460cc)、もちろんやさしさと安心感があり、オフセンターヒット時の初速低下を防いでくれているのか、飛距離性能も高いように感じました。『―415』と比べ、圧倒的に扱いやすさを感じます。しかも、同じような強弾道が打てるので、このままのセッティング(ツアーAD UB-5・硬さS)でラウンドしても面白いと思いました。扱える扱えないないというよりも、めちゃくちゃ使える、即戦力のベストマッチングです」

UB-5S／重さ57g、トルク:4.4、中調子、シャフト単体価格:4万4000円(税込)

―「―415」をどのようにカスタムするべき？
「合わせるシャフトを、今使っているものよりアンダースペックにして試してみてほしいです。今回試打したスペック(5S)では、全体が重くハードに感じたので、重量と硬さを4S、5Rにしても良いかもしれません。このままの組み合わせでは、本当に玄人中の玄人仕様。ヘッドの特性を生かして、扱いやすく調整してみることをおすすめします」

インパクト時の摩擦を軽減するCNCミーリング加工を施したフェース面

―テーラーメイドの「ミニドライバー」と比べると？
「『300 ミニドライバー』『オリジナルワン ミニドライバー』は、低スピンで中弾道の強い球筋が出せたので、とても高評価だったのですが、それらと比べて『―415』は形状がディープ過ぎます。テーラーメイドはシャローフェース(上下の厚さが薄い)な分、ボールが上がりやすく、シビアには感じません。『―415』を同じように扱うなら、ドライバーの平均的な長さ（45.75インチ前後)より2～3インチ短くし、振り心地を軽くするべき。結果的にミート率も上がり、飛距離もアップすると思います」

「やわらかい打感は秀逸なので これを生かすためのカスタマイズが必要」と万振りマン

―どのような人向き？
「460ccの大型ヘッドが苦手な人向き。アンダースペックのシャフトを短くし、ボールを操作しながら、運ぶように打ちたい方に使っていただきたいです。私は無理せず、馬場さんと同じ『―B1』を選びますが…(笑)」

マッチするかどうかは形状の好み次第【総合評価4.0点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.5
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角：9.0度
・使用シャフト：ツアーAD UB-5(硬さS)
・使用ボール：川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

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