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スイング改造で変化 石川遼のクラブ変遷をマーク金井が解説

2019/10/24 11:57
今季は賞金王争いを繰り広げている石川遼

24日(木)に千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野CCで開幕した米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」。日本ツアーで目下、賞金王争いを繰り広げている石川遼も参戦。シーズン序盤は腰痛の影響で欠場もあったが、復帰後に7月の「日本プロゴルフ選手権」を初制覇。翌週の「セガサミーカップ」も優勝し、その後もトップ10入り3回と調子を取り戻している。今回はクラブアナリストのマーク金井氏が石川遼のセッティングを振り返り、解説する。

左に行きづらい小ぶりのヘッドを好んでいた

高校1年生で優勝した時は「ソリッドコンタクツ」という地クラブメーカーのドライバーを使用

石川選手の今季のプレーを見ていて印象的なのは、腰痛からの復帰後、劇的にスイングが変わったことです。

以前のスイングというのは、使っていたクラブにも関わってくるのですが、手首を積極的に返してフェースローテーションが大きいタイプでした。2007年に高校1年生でツアー初優勝を飾った時は、地クラブメーカーの「ソリッドコンタクツ」という、ヘッドが小さいクラブを使っていました。プロ転向後もヨネックスと契約しましたが、同様にヘッドが小ぶりで、操作性が良く、球が左に行きづらいクラブを使用しています。

13年にキャロウェイ契約となり、同社のいろいろなドライバーを使っていますが、18年は「XR 16 ドライバー」をエースとして使っていました。これも左に行きづらいクラブです。ただ、このクラブを使っていた時期はちょうど彼のスランプ時期でもありました。

スイングの変化で最新ドライバーに適応

エピックフラッシュのプロ仕様モデル。左がトリプルダイヤモンドで右がダブルダイヤモンド

今年に入り、クラブは「XR 16」と顔が似ている「エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー」のプロ仕様モデルである「トリプルダイヤモンド」に変わりました。洋ナシ型のヘッドで左に行きづらいクラブで、重心が浅めで、なおかつ重心角が小さいクラブ。インパクトゾーンでヘッドが左に回転する度合いが少ないところが特徴です。

今のスイングを見ていると、リストターンが減り、体の回転、遠心力を使ってフェースをコントロールしているように見えます。そのスイングが「トリプルダイヤモンド」のスペックと合っているのでしょう。現在はツアーのドライビングディスタンスランキングで4位(307.97yd、10月21日時点)に入るなど、飛距離も伸びています。スイングが変わったこともあり、今の彼はドライバーに悩みはないのでは、と思います。

飛距離性能が高いキャロウェイのFW

キャロウェイのFWは飛距離性能が高いものが多い

フェアウェイウッド(FW)に関しては、「XR 16 フェアウェイウッド」を使っています。元々、キャロウェイはスチールヘッドの時代からFWを作るのに定評があるメーカーです。13年には「X HOT フェアウェイウッド」というフェースの反発と低スピン弾道で、飛距離性能が高いクラブを作りました。重心の浅いクラブですが、石川選手は違和感なく、自分の求めている弾道が打てているので、同シリーズのFWを使い続けています。

アマチュアの人が使うなら5番ウッドを選ぶといいでしょう。3番ウッドだと球が上がりづらいので、難しく感じると思います。5番ウッドでも十分、飛距離が出るクラブです。

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