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FWかUTか飛び系か それが問題だ! ロフト21~24度の選び方

2021/06/29 11:45

ウッドとアイアンの境目 クラブ選びの基準とは!?

ピンGシリーズの3本を使用して試打計測&解説

フェアウェイウッド(以下FW)とロングアイアンの間――ロフト角にすると、21~24度の選び方で悩むゴルファーは多い。理由は、ショートウッドと呼ばれる番手が小さいFWやユーティリティ(以下UT)、飛び系や中空のアイアンなど、同じ距離をカバーできるクラブの多様化にあるだろう。今回は、それぞれのクラブ特性を基準にした選び方を、YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」で人気の石井良介プロに聞いた。

同じロフト角でも打ち出し角が違う

※同じレンジ同じ状況下、トラックマン4にて計測

実はFW、UT、アイアンを同じロフト角でそろえても、同じイメージの飛び方にはなりません。実際にほぼ同じロフト角の7W、4U、5Iの試打データを見比べてみると、以下のような違いがあることがわかります。

G425 MAX フェアウェイウッド(7W・ロフト角20.5度)
ヘッドスピード:40.6m/s
ボール初速:57.4m/s
打ち出し角:17.9度
バックスピン量:4915rpm
キャリー飛距離:190.7yd
トータル飛距離:199.6yd

G425 ハイブリッド(4H・ロフト角22度)
ヘッドスピード:39.5m/s
ボール初速:57.1m/s
打ち出し角:13.4度
バックスピン量:5291rpm
キャリー飛距離:186.8yd
トータル飛距離:197.9yd

G710 アイアン(5I・ロフト角21.5度)
ヘッドスピード:39.5m/s
ボール初速:53.4m/s
打ち出し角:12.6度
バックスピン量:5138rpm
キャリー飛距離:170.9yd
トータル飛距離:184.8yd

それぞれ5球ずつ試打した結果の平均値で算出

打ち出し角に注目してください。同じロフト角21度前後でも、アイアン<UT<FWの順で高い数値となっています。その影響はキャリーにも及び、FWはUTよりも約4yd、UTはアイアンよりも約16ydも飛ぶ結果となりました。最近のモデルは多種多様で一概には言えませんが、ロフト角の数字だけに目を向けるのではなく、理想の弾道に近いクラブを選ぶべきだと思います。

石井流の選び方1. 「長さ」で選ぶ

G425 7Wが42、4Hが39.75、G710の5Iが38.25インチ(※NS950の場合)

計測データを比較すると、7Wだけヘッドスピードを速めて打っているように見えますが、実は3本とも同じスピード感で振っています。それでも数値が異なるのは、同じロフト角でそろえたFW、UT、ロングアイアンでは、そもそもクラブの長さが違うからです。

アドレス時の印象もかなり違って見える

一般的に7Wは42インチ台、4Uは39インチ台、4Iは38インチ台(G710は5I)が標準的な長さとなります。同じ距離を狙うにしても、クラブの長さが変わればスイングの感覚は大きく変わるもの。長さとの相性は、自分のスイングタイプで判断してみてください。

石井流の選び方2. 「落下角度」で選ぶ

打ち出し角が違えばおのずと落下角度も違ってくる

長さで選びきれない場合は、次に落下角度を基準にすると良いと思います。

基本的にグリーンを狙う機会も多いクラブなので、十分に高さが出ないと、グリーンに直接キャリーしてもオーバーする可能性が高まります。トラックマンには、ボールが地面に落下する角度を示すランディングアングル(落下角度)という項目があります。ランディングアングル40度以上が、グリーンに止まる目安と言われています。

それぞれ5球ずつ試打した結果の平均値で算出

今回の試打結果では、平均ランディングアングルは7Wで49.2度、4Uで43.9度、5Iで38.8度となりました。落下角度はそれぞれの弾道の高さに比例して、小さくなっています。より高さを出してキャリーで直接狙うならFW、高さを抑えて手前から攻めたいならロングアイアン。そして両方の中間を選ぶならUTと、それぞれグリーンを攻める際にイメージの湧くクラブを選んでください。

ただし、アマチュアゴルファーの皆さんには、トラックマンで弾道を調べる機会は少ないと思います。「FWでナイスショットしたのにグリーンオーバー…」「ロングアイアンで適度な距離に打ったつもりが大ショート…」といった過去の経験を元に、自分の距離感とマッチするクラブを選ぶと良いでしょう。

石井流の選び方3. 困ったら「UT」で試打

FWかUTかロングアイアンかで悩まれているゴルファーの皆さんには、中間の特性をもつUTから試すことをおすすめします。

「特徴の違いによるメリット・デメリットを考えながら選ぶべき」と石井

UTで試した結果、もっと高さが欲しいならFW、逆に上がりすぎてしまうならロングアイアンを試せば良いわけです。3本そろえて打ち比べる機会がなければ、気になるFWやアイアンと同じシリーズのUTのみを試した結果で判断しても良いでしょう。長さや数値でも決めきれないようであれば、打ちやすさなどのフィーリングを優先することも大切です。

次回は「スイングタイプ別に見る! FW・UT・ロングアイアンの選ぶポイント」をお届けします。

取材協力/ハンズゴルフクラブ

■ 石井良介(いしい・りょうすけ) プロフィール

1981年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロの資格を持ち、トラックマンを使った最新理論やデータに基づくレッスンが好評。YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」も大人気。

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