アイアン当たり年！ 注目の新作11本をズラリ

※画像とスペックはすべて7番。価格はすべて税込み表示

十分な飛距離性能を持ち合わせながら、見た目がスッキリというモデルが多かった今秋のアイアン市場。例年になく注目が高かった印象だが、果たしてどんな“顔”が出そろったのか！？ ドライバー編に続き、アイアン編も目が離せない！ ということで、クラブ設計家・松尾好員氏の解説付きで、最新モデル11本を並べてみた。

ゼクシオの新たな形「エックス」

ロフト角:29度、ライ角:62度、長さ:37インチ、価格:13万2000円～(5本セット)

ダンロップ「ゼクシオ エックス アイアン」は、アベレージゴルファー向け『ゼクシオ』の名が付いているものの、ややプロモデルのような印象。少し長めのフェースとグースネック、広めのソール幅と丸いトップラインで、球を包み込むイメージがもてます。ヒール側が高めで全体的に四角く見え、目標に対しスクエアに構えやすいです。

歴代のブランド色を踏襲した「12」

ロフト角:28度、ライ角:62.5度、長さ:37or37.25インチ、価格:13万7500円～(5本セット)

ダンロップ「ゼクシオ 12 アイアン」は、縦に長いフェース面と強いグースネックで、歴代ブランド色を踏襲しています。「エックス」より丸みを帯びており、球を包み込むイメージをさらに増大。厚いトップラインで、上方向の打点ブレに強い印象です。平らなソールと小さめのバウンス角で、払い気味のスイングに適していると言えます。

やさしいマッスル風「P790」

ロフト角:30.5度、ライ角:62.5度、長さ:37インチ、価格:18万1500円～(6本セット)

テーラーメイド「P790 アイアン」はフェースが縦に長く、ややグースネックで少し広めのソール幅で、プロモデルの中では比較的やさしいマッスルバック風モデルです。フェースのヒール側の低さとストレートなフェースで、球をつかまえ過ぎない雰囲気ですが、トップラインの厚みで上方向のミスに強い面を見せています。

シャープに振り抜ける本格派「i59」

ロフト角:34度、ライ角:62度、長さ:37インチ、価格:23万1000円～(6本セット)

ピン「i59 アイアン」は小ぶりな形状とロフト角設定から、本格派ツアーモデルであることがわかります。ストレートネック、狭めのソール幅、薄いトップラインから、シャープに振り抜けるものの、上から見ると四角い形状で構えやすいです。バウンス角も大きく、ダウンブローで球をとらえたときのソールの抜けの良さがうかがえます。

本格派＋ちょい飛び「T100S」

ロフト角:32度、ライ角:63度、長さ:37インチ、価格:13万2000円～(5本セット)

タイトリスト「T100S アイアン」は、小ぶりな本格派ツアーモデル。ストレートネックと狭めのソール幅、薄いトップラインで、鋭いスイングをイメージできます。丸みの帯びたリーディングエッジとストレートなトップラインで、フェースの逃げ感を演出。「T100」よりロフト角が立っていて、やや飛距離の出しやすいモデルです。

シビアさとやさしさの両立「T200」

ロフト角:31度、ライ角:63度、長さ:37インチ、価格:13万2000円～(5本セット)

タイトリスト「T200 アイアン」は、「T100S」同様に小ぶりなプロモデルですが、グースネックでソール幅もやや広めで、よりやさしいモデルとなっています。トップラインに丸みがあるものの、フェースの逃げ感があります。ソールのバウンス角は小さく、ターフを取らない払い気味のスイングに適している印象です。

これぞマッスルな逃げ顔「ミズノプロ 221」

ロフト角:34度、ライ角:61.5度、長さ:36.75インチ、価格:13万2000円～(6本セット)

ミズノ「ミズノプロ 221 アイアン」は、小ぶりでロフト角設定も寝ており、本格派マッスルバックのツアーモデルという趣です。ストレートネックと狭いソール幅、薄いトップラインで、シャープな印象が湧きます。ストレートなトップラインで、アドレス時に上から見た際はフェースは逃げ顔に感じられます。

新定番のプロモデルキャビティ「ミズノプロ 223」

ロフト角:32度、ライ角:61.5度、長さ:36.75インチ、価格:13万8600円＋税～(6本セット)

ミズノ「ミズノプロ 223 アイアン」は小ぶりなプロモデルですが、「221」より少しフェースが長め。また少しディープフェースで、ソール幅も広いため、やさしさを感じるプロモデルなキャビティといった雰囲気です。「221」より少しグースネックで、トップラインに丸みがあるため、球を包み込むイメージがもてることも特徴です。

トウ寄りで打ちやすい「ミズノプロ 225」

ロフト角:30度、ライ角:61.5度、長さ:36.75インチ、価格:13万8600円＋税～(6本セット)

ミズノ「ミズノプロ 225 アイアン」は、「223」よりさらにフェースが長く、やさしいマッスルバック風ヘッドと言えます。少しグースネックで、ややトップラインに丸みがあり、全体的にやさしさを感じます。スコアラインの位置が「223」よりややトウ側寄りで、真ん中より少し先寄りで打つ感覚のほうがマッチしやすいでしょう。

抜け◎なやさしいプロモデル「X FORGED STAR」

ロフト角:29度、ライ角:62度、長さ:37インチ、価格:14万2560円＋税～(6本セット)

キャロウェイ「X FORGED STAR アイアン」は小ぶりで、ストレートネックのプロモデルキャビティです。広めのソール幅で、やさしさを感じることができる一方、トップラインはストレート形状で、上から見ると逃げ感があります。バウンス角が大きく、ダウンブローで球をとらえたときのソールの抜けが良いでしょう。

安心感抜群！ 隠し技が光る「RMX VD40」

ロフト角:30度、ライ角:63度、長さ:37インチ、価格:12万1000円＋税～(5本セット)

ヤマハ「RMX VD40 アイアン」は、他のプロモデルより二回り以上大きなサイズ感が特徴です。強いグースネックと丸いトップラインで、球をつかまえるイメージが湧きます。スコアラインの位置がトウ寄りで、フェース面のトウ寄りで打ちやすい形。ネックの凸部分は、上から見た際はしっかり隠れるため全く気になりません。

28度から34度まで… ストロングロフト順

7番アイアンのロフト角を表示(カタログ値)

自分好みの“顔”は見つかっただろうか？ 今回取りあげた全11モデルの7番アイアンのロフト角を小さい順（ストロング順）で並べてみた。最小は28度で最大は34度、平均は30.86度だった。今秋は25、26度の超ストロングロフトのモデルが減った印象。アイアンを選ぶ際の参考にしてみてはいかがだろうか。