「やさしく飛ばせるものを作り続ける、揺るがないピンの設計コンセプト」 ~ピンゴルフ編~ 2014年 Vol.2
2014/06/12 09:00
ドライバーは深重心で低重心が有利!ピンの設計思想は永遠に変わらない
昨年度のインタビューでジョン氏は、ドライバーのヘッドの重心位置は、深重心で低重心であるほうがやさしく打てるし、飛ばせると言い切った。しかし、他メーカーには、浅重心かつ低重心のほうが飛ばせるとアピールしているところもある。ピンとしては、どのように考えているのか。
「ドライバーのヘッド重心位置は、深くて低いほうが絶対に有利です。深重心、低重心であるほうがドライバーでは高弾道を打ちやすく、低スピンで飛ばせますし、慣性モーメントが大きくなるのでヘッドの挙動が安定し、やさしく打つことができるからです。これは物理学的に証明されていることですから、このピンの設計思想はこれから先も永遠に変わることはありません。浅重心で低重心のヘッドのほうがいいと言っているメーカーもありますが、そういったモデルは浅重心になっていても、実はそれほど低重心にはなっていないのです。そういったヘッドで球を上げるためにはロフトを増やす必要があり、ロフトを増やすとインパクトでフェース面上の摩擦が増えて、肝心のボール初速が落ちてしまいます。
今は浅重心のほうが良いと謳っているメーカーも、そのうち必ずヘッドの重心位置を深くて低いものに変えてきますよ。私は、これを断言できますね。ゴルファーの皆さんには、ピンは昔からずっとヘッドは深重心で低重心がいいと考えていたことを、ぜひ覚えておいてほしいです(笑)」