「新シリーズと二代目でHOT LISTを席巻!」 ~キャロウェイ編~ 2014年 Vol.3
球をつかまえやすく、やさしいビッグバーサ
キャロウエイトクラブ契約をしている多くのプロが、前出のビッグバーサ アルファ ドライバーを使用している。それはハードヒッターが低スピンの強弾道を打ちやすい性能を備えているからで、『HOT LIST』の試打テスターたちからも同様の意見が多く聞かれていた。それに対して、もうひとつのスタンダードなビッグバーサ ドライバーは、高弾道を打ちやすく、ボールをつかまえやすく、やさしく打てる性能が高く評価された。
「ビッグバーサ ドライバーには、ヘッドの外周をぐるりと囲むように、ペリメーターウェイティングという移動式のウエイトが配置されています。このウエイトを動かすことによって。ヘッドの重心位置を横方向に調整し、ゴルファーの打点位置にスイートスポットを近づけることができるのが大きな特徴です。芯に近いところでボールをヒットできれば、ボールは曲がりづらくなりますし、ボール初速もアップします。つまり、まっすぐ遠くへ飛ばしやすくなるわけです。私自身、ドライバーは苦手クラブだったのですが、このビッグバーサ ドライバーに替えてからは絶好調なんですよ(笑)」(倉島氏)
スライスに悩むゴルファーの打点位置は、ヒールの下側であることがほとんどだ。その場合は、ウエイトをヒール側に移動させるとヘッドの芯でボールをヒットしやすくなる。フッカーならば、その逆。トウ上目に打点位置に合わせて、ウエイトをトウ寄りに移動させるといい。また、ギアに詳しいゴルファーなら察しが付くと思うが、ウエイトを動かしてスイートスポットの位置を変えられるということは、すなわちヘッドの重心距離が変わることを意味している。
「ウエイトをヒール側に動かすと、ヘッドの重心距離が短くなり、ヘッドをターンさせやすくなります。オープンフェースでインパクトしがちなスライサーは、ヘッドをスクエアに戻しやすくなるのです。それとは逆にウエイトをトゥ側に動かすと、ヘッドの重心距離が長くなってヘッドを返しづらくなります。これによってフッカーは、強すぎるフックを軽減することができます。ペリメーターウェイティングは、球の左右の曲がりを補正する役割も担っています」
キャロウェイは、ゴールド賞を獲得した2つのビッグバーサ ドライバーのほかにも、X2 HOT PROドライバー、レガシーブラック 440ドライバーの2モデルがシルバー賞に輝いている。そもそもキャロウェイは、ドライバーの商品ラインナップが豊富で、ビッグバーサ、X2 HOT、レガシーの3ブランドを含めるとドライバーだけで計7モデルにもなる。一般のゴルファーからすると選択肢が多すぎてモデル選びに苦心してしまいそうだが、キャロウェイは自社の商品ラインナップについて、どのように考えているのだろうか。
「現状、モデル数が多すぎるとは決して思っていません。多種多様のゴルファーにフィットするクラブを提供するためには、クラブ専業メーカーとして、できるだけ多くのモデルを揃えたほうがいいと考えているからです。それに現代では、昔よりもずいぶんクラブ選びがしやすい環境になっていますよね。ショップにはクラブフィッターが増えましたし、メディアがクラブ性能についていろいろ記事にしてくれます。ゴルファー自身も、インターネットやSNSを利用してさまざまな情報を得ています。ゴルファーの皆さんには自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるクラブを、キャロウェイの豊富なラインナップの中から選んでいただければと思います」