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「最新の設計技術とクラフトマンシップを融合」 ~ミズノ編~ 2012年 Vol.9

2012/10/10 09:00

GDO:もうひとつの新モデル「MP-64」は、これまでどおりのMPシリーズらしいオーソドックスなモデルですよね。ルーク・ドナルドが監修したということですが、どのあたりに反映されているのでしょうか。

金山:開発を始めた初期の段階から、ルークからはソールの抜けを良くしてほしいとのリクエストがありました。ですから、「MP-64」は彼の好みに合わせたラウンドソールが特徴になっています。もちろん、ヘッド形状についてもモックアップの段階からルークの要望を反映したものです。試打はシーズンオフにしかできないので、このモデルに関しては制作期間が1年以上掛かっていますね。

GDO:ルーク・ドナルドは、これまでチタンが圧入された「MP-59」を使っていましたよね。

金山:そうなんです。ルークは長い間「MP-62」を好んで使っていたので、「MP-59」にチェンジしたときには私としても意外でした。プロのなかでは、比較的少しやさしいモデルを好むチャールズ・ハウエルIIIあたりが「MP-59」をチョイスするだろうと想定していたのですが。

GDO:開発担当者も想定外だったんですね(笑)。最後にひとつ疑問があるのですが、ドライバーの「MP THE CRAFT 611」には、なぜこれまでなかった“THE”が付いているのでしょうか。

金山:「MP THE CRAFT 611」は、ドライバーの名器と言われた「300 S」をモディファイしたモデルで、今後ずっと愛され続けるように開発しました。このモデルはかなり精度にこだわっていて、製品個体差が少なく、どのモデルを打っても高い反発性能が得られるように作られています。その特別な意味を持たせるために今回“THE”を付けました。「MP-33」を意識して開発した「MP-69」がゴールド賞をいただいたので、個人的にはこの「MP THE CRAFT 611」もシルバーではなく、ゴールドを頂きたかったですね(笑)。

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ミズノ
さらにやさしくなったマッスルバック
発売日:2011/10/14 参考価格: 110,160円