最新シャフト4本を打ち比べてみた ~2018年版~
ツアーAD、ディアマナ、スピーダー、アッタス 大手4社モデルの特性比較
ことしもシャフトメーカー大手4社の最新モデルが出そろった。グラファイトデザイン「ツアーAD VR」(※以下VR)、三菱ケミカル「ディアマナ DF」(※以下DF)、フジクラ「スピーダー エボリューション 5」(※以下エボ5)、USTマミヤ「The ATTAS」。4本の特性を分かりやすく把握するため、クラブフィッターの筒康博氏に試打してもらった。
強い球筋を生む重量感「VR」
「VR」に関しては、「打ち出し角とスピン量が抑えられ、中弾道の強い球が出やすくなっています」と語る筒氏。平均スピン量2765rpmは4モデルの中で一番少ない結果に。「重さを感じつつ球をヒットさせる分厚さを感じさせてくれます。風に負けない強い弾道を生んでくれます」と評価した。
やさしさのある安定感「DF」
「DF」については、「とにかく安定したインパクトを実現してくれます。インパクト時の余計な動きをシャフトが抑えてくれます」と語る筒氏。どちらかというとプロ向きと呼ばれてきた“白マナ”の後継ではあるものの、ニュートラルになった分、難しい印象はなくなったと評した。
とにかく高く飛ぶ「エボ5」
「エボ5」については、「初速も速く、出球が高いのが最大の特徴」と位置づける。ボールを高く飛ばしていく“高初速・高打ち出し”のシャフト。平均打ち出し角 10.3度は、4モデルの中で一番高い結果。エボシリーズの中でも、叩いて高く飛ばしたい人向けのモデルであると語った。
弾き系でも粘り系でもある「The ATTAS」
「The ATTAS」に関しては、「シャフトを走らせたい人には弾くし、遅らせたい人には粘る。面白いシャフトです」と笑顔を見せながらコメントした。手元部分がややしっかり感があり、その下から先にかけて緩やかに剛性が落ちてくるイメージだという。
弾きの「エボ5」から粘りの「DF」まで… あなたは何系?
試打した結果をもとに弾道の高さを縦軸、特性を横軸として表を作成。4モデルの特徴をひと目で把握できるように分布させてみた。「エボ5」は高弾道で走り感は他モデルより速めの弾き系。「DF」はスピン量が低めで高さを抑え、粘り感を持ったモデル。ただし、以前よりシリーズ間の特性の差は縮まっていることは認識しておこう。
「1g」でもこだわりたい! という人はスペック比較
人気のスぺック60g台のフレックスS(6S)で製品を比較してみると、同じ「6S」でもキックポイントからトルクまで微妙に異なることが分かる。「重量」は主に振り心地を示し、「チップ径」は先端部の直径。「バット径」は手元側のシャフトエンドの直径を指す。ねじれ度合いを示す「トルク」は、クルマのハンドルでいう“遊び”のようなもので、数値が大きいほど手の動きに対してヘッドの動きが鈍感に。スイングが不安定な人は数値が大きいものを、自分で操りたい人は数値が小さいものを選ぶと良い。
撮影協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ、大蔵ゴルフスタジオ世田谷
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。
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