シニアツアーで好調な“達人たち”のクラブ選び
2020/10/23 05:00
今季の国内ツアーはコロナ禍で試合数が減少しているなか、シニアツアーは7月下旬から5試合が開催され、シーズンは早くも終盤に差し掛かっている。賞金ランキング上位たちは、勝つためにどんなクラブを選んでいるのか? ゴルフ歴の長い“達人たち”が使用するドライバーを、中古目線で調査してみた。
現在(10月23日時点)賞金ランキング1位を走る寺西明が使うのは、2010年発売の「クレイジー CRZ-435 ドライバー」。女子ツアーの飛ばし屋、葭葉ルミも以前まで使用していた地クラブで、飛距離性能が高い名器だ。中古ショップでも人気で、なかなか見つけることはできない。もしも発見できたら、ロフト角は必ずチェックしよう。低スピンで飛ばすクラブなので、打ち出し角を保つために大きめのロフトを選んだ方がいい。
同2位の篠崎紀夫は「テーラーメイド M1 ドライバー」の2017年モデルを使用している。篠崎は、飛距離が出る安定したフェードが武器。左へのミスが出にくいM1は、扱いやすいクラブなのだろう。中古では1万5000円前後で見つけることができる。
同3位の岡茂洋雄は「ピン G410 PLUS ドライバー」を使い、自ら告白していた“ドライバーイップス”を、最近かなり克服。ミスヒットに強く、曲がらないと評判のドライバーを選ぶことで、自信を回復しているようだ。G410は中古でも依然と人気が高く、3万円台からと、なかなか価格が下がっていない。
歴戦のベテランたちが集まるシニアツアーでは、意外と最新ドライバーを使う選手が少ない。いろいろ吟味してきた上で、気に入ったドライバーを長く愛用する。われわれアマチュアも、参考にしたい選び方だ。