中空アイアンは素材も多く複雑な構造。新品が高価なので中古価格は割安感がある

プロや上級者が好むマッスルバックアイアンに、「いつかは自分も使ってみたい」と憧れるゴルファーは少なくない。しかし、試打レビューなどで“球を曲げたい人に向く”だとか“ミスがミスになるアイアン”といったコメントを見ると、腰が引けてしまう人もいるのではないだろうか。

だが最近は、一見するとマッスルバックで、実際はキャビティ並みにやさしい中空アイアンがトレンド化している。中空構造にすることで重心深度を深くし、慣性モーメントを大きくすることでミスヒットに強くなっている。そんなアイアンを中古ショップで探してみよう。

「テーラーメイド P790 アイアン（2017年）」は、軟鉄鋳造ボディにクロモリ鋼フェースで、ヘッド内部に充填剤を注入。中空構造でフェースの弾きを向上しつつ、充填剤で打感を高めたモデルだ。中古ショップでの在庫は少なめだが、セットで7万円前後で探すことができる。

2019年発売の「グローブライド オノフ フォージド アイアン 黒」は、バックフェースがすっきりとしたデザイン。軟鉄鍛造ボディに特殊バネ鋼フェースで、飛距離とミスへの強さを実現している。中古ショップでの在庫はまだ少なめで、価格は9万円ほどだろうか。

「ピン i500 アイアン」は、ヘッドが小ぶりの飛び系中空アイアン。極薄フェースでミスに強いだけでなく、飛距離性能も高い。中古なら6万円台くらいから探せるが、シャフトバリエーションが多いので、購入の際にはよく確認しよう。

中空アイアンはフェースが薄い構造のため、打感の良さはマッスルバックには及ばないが、見た目のかっこ良さを重視しつつスコアアップを望むなら、強い味方になるだろう。