第6回 スタートまでの時間の使い方
間違った時間の使い方
練習をしなくてもスコアアップに繋がる第6の法則は、スタートまでの時間を上手く使うことです。ゴルフは精神面がプレーに大きく関係するスポーツです。スタートまでの時間をどの様に使うのかで、精神面が大きく変わってきます。間違った時間の使い方をいくつか紹介しましょう。まず、スタートの2時間前から練習をしているケースです。これでは集中力も体力も擦り減らすこととなり、実際のプレーでのプラスになりません。次に、スタート時間ぎりぎりにコースへ到着するケースです。慌てて息を切らしながら1番ティーに上がるようでは、最高のスタートは切れないでしょう。
堀尾流、スタートするまでの心の準備の仕方
ボクがお勧めする時間の使い方を紹介します。まず、スタート1時間前にはコースへ到着します。朝食をゴルフ場で取りたい人は、その時間をプラスします。次に45分前に練習場へ向かいます。この時、最初に決めた数のボールのみを打つようにします。調子の善し悪しによって、途中から球数を変えることはしません。25分前にはパッティンググリーンに移ります。ロングパットの距離合わせから始めて、ショートパットの練習で終わります。そして、10分前にはティーグラウンドへ到着して、自分の組のスタートを待ちます。この様に毎回同じ時間の使い方をするということは、スタートまでの行動が同じになります。つまり、スタートするまでの心の準備ができるのです。これで精神面が安定して、毎回同じ状態でスタートすることが可能となるのです。
行動と時間をコントロールする
以前、ボクがプレーヤーであった頃はスタート前だけでなく、試合前日から同じ時間の使い方をしていました。練習時間と内容を制限し、睡眠時間も必ず8時間取れるようにコントロールしていました。また、試合当日の起床からゴルフ場までもほぼ同じ時間の使い方をしていました。朝食はスタートの3時間前に済ませ、食事の内容もほぼ同じにしていました。コースまでの移動も好きな音楽をかけて、予め決めた道順で車を走らせたものです。
良いプレーができる時は、全ての行動と時間をコントロールでき、少しも迷いがない精神状態でティグラウンドに立てました。しかし、精神的に迷いがある時は、通常と違った行動を取ろうとしてしまうものなのです。その弱い精神状態を作らない為に、この様な時間のコントロールが必要となるのです。単純なことの様ですが、とても効果がありますから、皆さんも試してみてください。
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- ビームス&ウインズ ステーション ゴルフ&ランニング
- 現在、堀尾ツアーコーチの指導を受けられるスタジオはこちら。
http://beamsgolf.com/station.html
- 撮影協力:上野原カントリークラブ
http://www.uenoharacc.com/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
あなたにおすすめ
レッスン
女子プロレスキュー | シチュエーション別に女子プロゴルファーがわかりやすく解説 |
---|---|
振るBODYメソッド | ゴルフスイングに適したストレッチ法をスポーツトレーナーが解説 |
U-25世代LESSON | ツアーで活躍する若手プロゴルファーの旬なレッスン |
lesson-topics | 新着レッスントピックス |
スイング辞典by内藤雄士 | 一見難しそうなレッスン用語を掘り下げて解説 |
カン違いだらけのゴルフルール | ゴルフルールをQ&Aで解説 |