第7回 段取りの良さを身に付けよう
マナーを守りスムーズなプレーを心掛けよう!
練習をしなくてもスコアアップに繋がる第7の法則は、ラウンド中の心得です。ゴルフには色々なマナーや決まり事がありますが、その理由を考えたことはありますか?
ゴルフを始めたばかりの人達は、「ゴルフって細かな決まりが沢山あって面倒だ」と感じていることでしょう。ゴルフは個人競技ですが、通常4名1組でプレーします。そして、自分の組の前後にも多くのプレーヤーがいます。18ホールのゴルフ場であれば、1日に160名程度のプレーヤーが一緒にプレーを楽しんでいるのです。
このプレーヤー全員が気持ち良く、そしてスムーズにプレーできる為にマナーや決まり事があるのです。これが理解できていない人は、スロープレーの原因となります。スロープレーはプレーリズムとテンポを悪くします。スムーズなプレーを心掛けることで、リズムとテンポが良くなり、結果的にスコアも向上します。
スムーズにプレーをするテクニック
ボクはゴルフをオーストラリアで始めました。オーストラリアではゴルフは安価なスポーツの為、コースに出る機会が多くなります。その為、ほとんどのプレーヤーが4時間以内で18ホールをプレーします。つまり彼らはスムーズにプレーをするテクニックを知っているのです。そこで僕が学んだ事をいくつか紹介します。
まず、スロ―プレーになる最大の原因はグリーン上です。ラインを何度も読んだり、何度もマークしたりすることでプレーが遅くなります。ボクが所属していたコースでは、グリーン上での決まりがいくつかありました。
1.自分の番が来たら、ラインは読んではいけない。順番が来るまでにラインを読み終えることと、素早い決断が求められます。
2.マークは1度までしかできない。セカンドパット以降はホールアウトが原則なのです。つまり、「ツーパットで終われない人は何度マークをしても入らない」ということです。
3.ピンフラッグは次のホールのオナーではない人が持つ。つまり、オナーの人はホールアウトしたら、すぐに次のショットの準備をしなさいということです。日本では一番若い人がピンフラッグを持つべきという考えがありますが、これではプレーファーストには繋がりません。
※「マーク」とは・・・自分のボールがあった場所を覚えておく為の目印
※「オナー」とは・・・次のホールで一番初めにティショットを打つ人
小さなことの積み重ねが大事
また、グリーン周りでも色々と決まりがありました。まず、グリーン周りでスコアカードを記入することは厳禁でした。スコアカードは次のティグラウンドでの待ち時間に記入するのです。自分がオナーだとしても、打った後にスコアを記入する程度の時間はあるはずです。これ以外には、アプローチで使ったクラブは次のホールへ向かう所に置くこと。そして、最後にパッティングをする人のクラブは、先にホールアウトした人が持つこと。これで素早く次のホールへ移動することが可能となるのです。
同伴者と切磋琢磨すること
この様にスムーズなプレーを心掛けることは、自分のプレーリズムとテンポを良くするだけでなく、同伴者のプレーも向上させます。ボクの今までの経験からすると、良いスコアが出る時は、同伴者が良いスコアでプレーしている時です。つまり、良いスコアを出す為には同伴者と切磋琢磨してお互いを高め合うことが重要なのです。今回紹介したことを理解し実践できるようになれば、あなたはスコアが良くなっているだけでなく、みんなの「お手本ゴルファー」になっていることでしょう。
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- ビームス&ウインズ ステーション ゴルフ&ランニング
- 現在、堀尾ツアーコーチの指導を受けられるスタジオはこちら。
http://beamsgolf.com/station.html
- 撮影協力:上野原カントリークラブ
http://www.uenoharacc.com/
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