第10回 パッティングの重要性を知る
2014/01/14
「パット・イズ・マネー」パッティングがよければスコアはまとまる
練習をしなくてもスコアアップに繋がる第10の法則は、パッティングの重要性を知ることです。「パット・イズ・マネー」というゴルフの格言があります。プロのトーナメントでは、パットの善し悪しが成績を決めるという意味です。アマチュアのみなさんはこれを何となく理解をしていても、心の底から理解している人は少ないものです。ボク自身はツアープロのコーチとして、「パット・イズ・マネー」を実際に多くのトーナメントで見てきました。ツアープロの場合、基本的にショットの精度は大きく変わりません。優勝争いをする選手たちは、ほとんどボールをピンの近くに運んできます。試合の順位は、その後のパッティングだけで変動するのです。
ショット練習とパッティング練習の割合を同じにしてみよう
ボク自身もゴルフを始めた頃はパッティングが苦手でした。どうしても3パットを減らしたいと思い、あるプロに相談したことがあります。その時にもらったアドバイスは「ショット練習と同じ球数、またはそれ以上パットを打ちなさい」と言うことでした。当時のボクは、毎日練習場でボールを200~300球打っていたのに対して、パッティングは30分程度でした。ショットとパッティングの練習比率が逆転していたのです。しかし、これはボクに限ったことではなく、ほとんどのアマチュアゴルファーに当てはまると事ではないでしょうか?つまり、先に説明した通り、アマチュアはパッティングの重要性について心底理解していないのです。
「ネバーアップ、ネバーイン」目の前の1打に集中すること
パッティングに関するゴルフ格言で、「ネバーアップ、ネバーイン」という言葉もあります。届かなければ入らないという意味です。これもほとんどの人が分かっている様で分かっていない事のひとつです。何故、アマチュアのボールはカップに届かないのでしょうか?それは大オーバーをして、スリーパットをしたくないからでしょう。ツアープロの中でもパット巧者と呼ばれる人たちは、必ずカップをオーバーするように打ちます。何故、彼らは強くボールを打つことができるのでしょうか?理由は簡単です。ワンパットで決めようと思っているからです。彼らは目の前の1打に集中をしていて、その後のパットのことなど考えていないのです。みなさんのスリーパットは避けたいという考えも分かります。しかし、スリーパットを100%避けることは不可能です。それを理解した上で考えてみてください。ショートするとワンパットの可能性は0%です。しかし、オーバーするとワンパットの可能性は1%以上となります。今回紹介した事を理解してパッティングを行うだけで、必ずスコアは良くなるはずです。
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- ビームス&ウインズ ステーション ゴルフ&ランニング
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- 撮影協力:上野原カントリークラブ
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