中井学のゴルフマネジメント

第3話 バランスで考えるショットメーキング

2010/04/22 00:00

左足下がりならスリークォーターで

残り150ヤードの打ち下ろし、左足下がりのライ。さて、どんなマネジメントをしていきましょうか・・・。いきなり、フルショットの距離で150ヤードの番手を、機械的に手にしていませんか?私の場合、番手よりも先に考えるのがバランスです。

左足下がりなので、フルスイングをすれば、テークバックで右足に体重が十分に乗らず、ダウンスイングでは、すくい上げようという意識が働き、トップするミスが想定できます。フルショットはプロだって絶対避けるべき場面なのです。そこで、スリークォーターショットくらいの振り幅で、マネジメントを考えると・・・。

極力コンパクトなスイングを心がける

フルショットできないので番手を落とす考えもあますが、ここは左足下がりなので、ロフトが自然に立ってきます。ですから、スリークォーターショットでも、それほど距離に影響がなく、下りでランも出ると考えられます。

スリークォーターショットで、ポーンと軽く打っただけで、十分グリーンに届いてしまいましたね~。偶然の超ベタピン!バランスが危うい中で、敢えて危険を冒してフルショットをしなくても、実はあっさりとアプローチみたいな感覚で、ナイスオンできちゃいました!

とにかく、バランス良く振れないところでは、極力コンパクトなスイングを心がける。バランスが保てる振り幅の中で戦略を練ることです。フルショットでミスショット。そんな場合は、あなたのテクニック不足よりも先に、まず、あなたのバランス・危機管理能力不足を疑ってみてくださいね。

左足上がりでもフルショットは禁物≫
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■ 中井 学 プロフィール

1972(昭和47)年 大阪府豊中市生まれ。中学生でゴルフを始め、高校3年生時に日本ジュニア出場など活躍。92年に渡米し大学に通いながらゴルフの腕を磨く。現在はプロゴルフコーチとしてツアープロからアマチュアまで指導。

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