ミスが減る!正しいボール位置とスタンス幅
ドライバーは3足、アイアンは2足
クラブの長さによるスタンス幅の基準は、ドライバーで3足分、アイアンで2足分、ウェッジは小さく2足分開くというのを、一つの目安としてください。番手ごとに細かくスタンス幅を調整する必要はありませんが、最低でもこの3つのスタンス幅をしっかりと身に付けてください。ドライバーなのにスタンスが狭かったり、ウェッジなのに広かったりするといったアンバランスがないように注意が必要です。
定めたスタンス幅に対して左目の前方にボールをセット
さあ、いよいよボール位置とスタンス幅の仕上げです。ボール位置の基準は左目の前方。そして、ドライバー、アイアン、ウェッジで3つのスタンス幅に切り替える。この2つを合わせると、いつも正確にボール位置を決めることができますよ。
手順1:クラブの長さに合ったスタンス幅を決めましょう
ここでは7番アイアンを手にしているので、足を2足分広げます。慣れてくるまでは、ざっくりと一度に広げないで、最初は足を揃えてから、1足、2足と正確にスタンス幅を決めてくださいね。
手順2:左目の前方からクラブを下しましょう
スタンスを定めてから、左目の前方にクラブを掲げ、そのまま下したところが正しいボールポジションです。順番が大切です。左目の前方にクラブを下ろした後から、スタンス幅を開閉しないことが大事です。左目の位置からボールがズレてしまいます。
ドライバーも基本は同じだが、ボール位置に注意
ドライバーも実は、ボールポジションの決め方は同じです。まず3足分のスタンスを広げ、左目の前方にクラブを下ろしたところが基本のポジションであることには変わりません。ただし、これはドライバーをティアップしないで打つ場合です。
ティアップする場合は、スイングのセンターよりも左にボールをセットします。スイングアークの最下点を過ぎクラブが上昇していくところで、ボールに当たるようにしたいからです。従って、左目の前方にクラブを下ろした地点よりも、左足かかとの延長線上にボールをセットします。
アドレスに関して慣れないうちは、ちょっとぎこちないかもしれません。でも、確実に1足、2足とスタンス幅を広げて、クラブを左目の前方におろすという順番を守って、繰り返し練習してみてください。慣れてくれば、ボールに対してスッと正しく構えられるようになるはずです。また、最近ゴルフの調子が良くないときにも、一度スタンス幅とボール位置を確認するとよいでしょう。
今回のまとめ ~動画付き~
正しいアドレスをつくるためのポイントを動画でまとめてみました。
1.クラブの長さによってスタンス幅を変える
2.ボールの位置は左目の前方
3.ドライバーは左足かかと内側の延長線上にボールをセット
次回は「ボールの位置で弾道は変えられる ~第4回~」です。今回お伝えしたボール位置を踏まえてのレッスン記事となりますので、ご期待ください。
撮影協力/東名カントリークラブ
【住所】静岡県裾野市桃園300
【アクセス】東名高速道路/裾野ICより9km
【電話番号】055-992-3331
『富士山を望む、高速グリーンに挑戦しませんか』
丘陵コース。打ち上げ・打ち下ろし・谷越え・池越えと変化に富んだ戦略性豊かな27ホール。愛鷹コースは1番から富士山に向かって打ち進み、6番からは富士を背に打ち下ろすホールが続く。裾野コースは1番から3番まで富士山に向かって進み、6番谷超えの打ちおろし、8番は池を正面に見て打ちおろすロングホールとなっている。
文/前田群緑、撮影/吉井裕志、動画/株式会社ジーマ、構成/宮田卓磨(GDO編集)
岩垣貴栄(いわがき・たかまさ)ティーチングプロのプロフィール
奈良県出身、PGAティーチングプロA級。2013年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を獲得。明治大学理工学部出身の理系ゴルファーならではの論理的思考を活かしたわかりやすいレッスンで、ジュニアからシニアまで、アマチュアゴルファーの支持を集めている。