フィニッシュの正解は? 足をトントンできる? 【レッスン用語♯2/フィニッシュ】
シャローイング、スティープ、サイドベンド…レッスン界にはさまざまな専門用語があふれているが、果たしてこれらの言葉をちゃんと理解しているゴルファーはどれだけいるのだろうか。今企画はそうした一見難しそうな(もしくは普遍的なワードでも知ったつもりになっている)レッスン用語を、プロコーチ界の第一人者・内藤雄士が掘り下げて解説。レッスン用語の“辞書”をひも解いて、上達のヒントに役立ててもらいたい。2回目は「フィニッシュ」について。
正しいフィニッシュ=いいスイング
僕がいつもアマチュアの方を教えるときは、アドレス、トップ、フィニッシュの3つを大事にしています。その3点が決まっていれば、テークバックやインパクトなども自然と良くなってくる。きちんとしたフィニッシュを取ろうと思うだけでも、スイング全体は良くなってきます。やはり構えやフィニッシュがキレイだったら、スイング全体もキレイに見えますよね。
正しいフィニッシュの形は?
フォローの位置で前傾を保てていると左サイドにクラブが抜けてきますが、その際に胴体と左腕の角度が90度になるのが目安。そこに対して腰、肩が回って、最後に右手がついた形がフィニッシュになります。その状態で右足のつま先をトントンと2回叩いてみてください。よろけずにバランスよく立てていれば、それはちゃんと体重移動ができた証拠。上手く打てていない時などは、皆さんも右足を叩いて確認してみてください。
思っているより手の位置は高い
アマチュアの方に正しいフィニッシュの形をとってもらうと、「思っているより手の位置が高いですね」と言う方が多いです。球がつかまらない方は、やはりフィニッシュが低い傾向にあります。インパクト直後にヒジが引ける方が多く、そうなると手を高い位置にもっていきづらい。ですから手を高い位置まで持っていこうとするだけでも、フォロースルーの軌道が良くなり、結果つかまった球も出るようになるはずです。練習では意識して手を高い位置に持っていくようにしてみてください。
■ 内藤雄士(ないとうゆうじ) プロフィール
日本大学ゴルフ部在籍中にアメリカにゴルフ留学、最先端のゴルフ理論を学ぶ。ラーニングゴルフクラブを設立し、レッスン活動を始める。98年からツアープロコーチとして活動をはじめ、丸山茂樹の米ツアー3勝を含め、多くの契約プロをサポートしてきた。現在は大西魁斗、清水大成、木村太一ら若手選手を教える傍ら、日大ゴルフ部のコーチを務め、多忙な日々を送っている。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。
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