テークバックはどこに上げるのが正解?【レッスン用語♯7/テークバック】
シャローイング、スティープ、サイドベンド…、レッスン界には実に多くの専門用語があふれている。今企画はそうした一見難しそうなレッスン用語を、プロコーチ界の第一人者・内藤雄士に解説してもらう。“辞書”をひも解き、上達に役立ててもらいたい。7回目は「テークバック」について。
インサイドに上がり過ぎるのはゼロ点
シャフトプレーンに対して、クラブがインサイドに上がり過ぎるのはゼロ点です。なぜかと言うと、体の運動量に対してヘッドの動きが大き過ぎるからです。そこからピタッとキレイなトップを作るのは難しい。インサイドに上がり過ぎる人は、肩が回っていなくて、結局外からクラブが下りてくる逆ループ軌道の方が多いです。
悪いテークバックはアドレスに原因が
なぜインサイドに上げてしまいやすいかというと、これはアドレスに問題があります。グリップというのは左手に対して右手が前にあります。これだと注意しないと右わきが空きやすく、右ひじが外を向きやすい。そして右肩がかぶって両肩のラインが左を向きやすくなります。その肩の向きのままクラブを上げようとすると、クラブが外側に上がりカット軌道になりやすい。それを嫌がって球をつかまえるために、インサイドに上げるわけです。
正しい上げる位置は?
正しいテークバックは、体のターンに対してクラブが少し立ってくるのが正解です。グリップエンドはシャフトプレーン上を添いますが、クラブヘッドは少しアウト気味なのが今のスタンダード。テークバックの腰の位置、つまりハーフウェイバックでその位置関係がキープできていると、ハーフウェイダウンでいいところ(後方から見てグリップエンドとヘッドが重なる)に戻ってくる可能性が高いです。
■ 内藤雄士(ないとうゆうじ) プロフィール
日本大学ゴルフ部在籍中にアメリカにゴルフ留学、最先端のゴルフ理論を学ぶ。ラーニングゴルフクラブを設立し、レッスン活動を始める。98年からツアープロコーチとして活動をはじめ、丸山茂樹の米ツアー3勝を含め、多くの契約プロをサポートしてきた。現在は大西魁斗、清水大成、木村太一ら若手選手を教える傍ら、日大ゴルフ部のコーチを務め、多忙な日々を送っている。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ。
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