硬い砂のバンカーで、足を「埋める」or「埋めない」、どっち?/教えて甲斐慎太郎編
足場を固めるべきかどうか!?
今回のテーマは、雨が降った後や元々砂質が硬いバンカーでの足の埋め方。軟らかいバンカーではグリグリと砂の中へ足をめり込ませ、足場を固めるのが通常だ。だが、ボールも埋まっていない硬い土の上で、無理やり足を埋める必要はあるのか? アベレージゴルファーが抱くこの質問に、プロ代表として甲斐慎太郎プロにお答えいただいた。
『埋める』派がやや多いが、『埋めない』派も45%!
平均90台ゴルファー調査では、『埋める』派がやや多かったが、『埋めない』という意見も45%と多い結果に。『埋める』派の意見は、「バンカーに入ったらいつものクセで埋めてしまう」(TKさん/39歳)。『埋めない』派は、「花道と同じ感覚で打ちたいから」(M男さん/48歳)といったものだった。
アベレージゴルファーの意見はやや『埋める』派が多い結果だったが、果たして甲斐慎太郎プロの見解は……!?(以下、甲斐プロの解説)
砂が硬くても足は『埋める』!!
「バンカーはコースによって使用する砂も違うし、気象条件でも砂質が変わります。白くてフワフワの砂もあれば、雨の水を含んで硬く締まった砂もあります。基本的にバンカーショットでは、砂で足場が不安定になるために足を埋めます。これは例え砂質が違っても同じ。ですので、僕の正解は砂が硬く締まっているときも足を『埋める』です。
理由は「砂質チェック」のため!
バンカーで足を埋めるのは足場を安定させる以外にも目的があります。バンカーは打つ前にヘッドが砂に触れてはいけないので、通常のショットのような素振りはできません。もちろん手で触れることもできません。両足で砂をグリグリっと掘ることで、足の裏で砂質を確かめているのです。
プロは「砂質」の違いで、打ち方を変える!
見た目は硬く締まっているように見えても、硬いのは表面だけで、ボールのすぐ下に軟らかい砂があるかもしれませんよね。もちろん、その逆だってありえます。それによってフェースの開き具合や、砂にヘッドを入れていく角度も変わります。足をグリグリと砂に埋め、ボールの下の砂の状況を把握することで、状況に応じた最適な打ち方ができるというわけです」。
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