微妙な距離の打ち分けは「振り幅」or「スイングスピード」、どっち?/教えて小橋絵利子編
小橋絵利子プロに一問一答!
スコアを大きく左右するショートゲーム。中でも30から60ヤードのフルショットできない中途半端な距離の打ち分け方が重要になってくる。左右対称に腰から腰、肩から肩など『振り幅』で打ち分けるべきか? それとも『スイングスピード』で打ち分けるべきか? 今季、得意のグリーン周りの強さでステップ・アップ・ツアーでも活躍が光る小橋絵利子プロに聞いてみた。
6割が『振り幅』!
平均90台ゴルファー調査では、『振り幅』派が60%と『スイングスピード』派30%を大きく上回る結果に。その理由は「これまでの経験を生かして、大体の『振り幅』を決めて打っています」(山さん/58歳)、「『スイングスピード』は感覚でしかなく曖昧ですが、『振り幅』はある程度目安ができて正確」(KYさん/39歳)など。
アベレージゴルファーの意見では『振り幅』派が多かったが、果たして小橋絵利子プロの見解は……!?(以下、小橋プロの解説)
『振り幅』でも『スイングスピード』でもない!
「フルショットができない中途半端な距離のアプローチでは、8時4時、9時3時など、『振り幅』で距離を打ち分けるタイプと、『スイングスピード』やインパクトの強さなど、感覚的に打ち分けるタイプに分かれます。私はどちらかというと『振り幅』に近いですが、実際はどちらでもないというのが答えです。
『スタンス幅』で打ち分ける!!
『振り幅』で打ち分けるというと、例えば腰から腰までのスイングで30ヤード、肩から肩で50ヤード、その中間が40ヤード、という方法が一般的です。ですが私の打ち分け方はそれとは少し違います。私の場合、スイングの大きさではなく、アドレスしたときのスタンス幅で距離を打ち分けているのです。
『振り幅』や『スイングスピード』は変えない!
具体的に説明すると、まずボール位置はスタンスの中央、クラブはほんの少しだけグリップを短く握ります。アドレスで両足を離さず、ほぼ揃えた状態にして、腰から腰の高さの振り幅でスイングするとキャリーが30ヤード。これが私の基準になります。40ヤード打つときは、両足ともに1足分ずつ、50ヤードならさらにもう1足分、スタンスを広く取ります。行うことはたったこれだけ! クラブの『振り幅』やス『スイングスピード』は変えません。
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