プロの目を盗め!

狭いホールを攻略する“目”を盗め! 中井学編

2016/12/20 09:00

テークバックでの目線、どこに置く?

視点(赤マル)の位置の違いは明確

狭いホールを攻略する際、大事になるのは狙いどおりにボールを運ぶ“方向性”です。その点で重要なのがテークバック。実は方向性が決まるのは、テークバックをどのように動かすかがカギとなってくるのです。しかし、その挙動を自分の目で確認してしまうと、スイングは乱れてしまいます。

ヘッドを追えば、スイングは乱れる

ヘッドを目で追うだけで、軸が傾いてしまっている(右)

これをアマチュアの“ヘッド見・症候群”といえるでしょう。実は、私もおよそ2年もの間、右プッシュアウトが直せなかった時期がありました。テークバックのヘッドの動きを見ては試行錯誤していたからです。しかしある時、自分でヘッドを確認することにより、スイングが変わってしまうことに気づき、ヘッドを目で追わないようにした途端プッシュアウトが直りました。

スイング中は、ボールを漠然と見る!

ボールのある景色を、全体的に俯瞰で見ている感じ

tobii Pro(トビー・プロ)グラス2の画像では、スイング中ヘッドを追わずボールを凝視しているように見えますが、自分の感覚の中では、それもちょっと違います。ボールは中央に据えて見てはいるけれど、ボールだけを凝視せず、その周囲も含めて漠然と見ている感じです。訓練が必要かもしれませんが、なるべくヘッドの動きに惑わされず、ボールを漠然と凝視してみてください。

切り返しの視界をキープ!

「こういった人(右の×例)、結構いますよ」(中井)

あと、アマチュアの方のスイングで多く見られる悪い傾向が、ダウンスイングでの視線がヘッドを待たず先へ先へと動いてしまう点です。その結果、体が早く開いたり、突っ込んだりと、目に釣られて体も動いてしまっています。

“ボールと目”の距離を一定に!

切り返しからインパクトまで、目の高さを同じに

トップから切り返しの瞬間まで、なるべく視界を変えないように意識しててみてください。ダウンスイング以降は一瞬なので意識することが難しいため、切り返しまででOKです。ボールとの距離、ボールと目までの距離を一定にすることで、前傾角度を保つ効果が生まれます。実は目の使い方は、ターゲティングのみならず、スイング改善にも大いに役立つことが分かりますね。

狭いホールのティショット、プロ目線おさらい

【ここを盗め!】
・目標取りを鮮明に
・可能性を想定してクラブ選択
・ボールを漠然と見る
・切り返しの視界をキープ

撮影協力/京葉カントリー倶楽部トビー・テクノロジー株式会社

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