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中井学のフラれるゴルフ
2013/04/22

Lesson.9 難しい方向取りを超シンプルに!

正しく目標に向かって構える技術は難しい

正しく目標に向かって構える技術は難しい

ラウンド中、突然大きく曲がってしまったり、練習場ではありえないようなミスが出たりすることがあります。そんな時、スイング自体を疑い始めると、さらにショットが乱れて、修正が利かなくなってしまったという経験はありませんか?

実は、フラれるスイングができていても、目標に対して正しく構えていなければ、ボールは曲がります。目標に対して正しく構える技術となるアライメントは、実はプロでもズレることが多く、その調整には日ごろの練習が必要な部分なのです。では、アマチュアにとって、どのようにアライメントが狂うケースが多いのでしょうか?

打ちたい方向と体の向きの捻じれ

打ちたい方向と体の向きの捻じれ

アマチュアでアライメントが乱れる、もっとも多い例が打ちたい方向に対して、体の向きが右に向いてしまっているケースです。ボールの前に構えてから、ターゲットにアライメントを決めると、ほとんどの方が右に向き過ぎてしまうのです。

本来、ボールと目標を結ぶ線がターゲットラインで、それに対して体を平行にするべきですが、ボールの前に構えた位置から見ると、正しく構えている状態でも、左を向いているように感じてしまうんですね。そこで、どうしても体の向きを右に向けて、調整してしまいます。そんな、捻じれた状態のままで振ると・・・

右を向いているのにスイングは左へ・・・

右を向いているのにスイングは左へ・・・

ボールの前に構えていると、こうした捻じれに気づきません。体は右を向いているのに、左へ振っていくというようなスイングになってしまいます。当然、ターゲットラインに対して外からカット気味にインパクトして、大スライス。それを嫌って大きく引っかける可能性もあります。

フェースの向き、構えている方向、打ちたい方向が揃っていないことから起こるミスです。アマチュアのおよそ7割がターゲットよりも右に向いてしまいがちなことを考えると、多くのミスショットは、アライメントの捻じれが大きな原因であるといえます。しかし、セットアップの手順を変えるだけで、このアライメントの狂いを最小限に抑える方法がありますよ!

まずはボールの真後ろからターゲットを確認

まずはボールの真後ろからターゲットを確認

まずは、ボールに対して構えてからではなく、必ずボールの後方に立って、ボールとターゲット結ぶラインを確認します。そして、そのライン上のボールの前後に、落ち葉や芝のはげたところなど目標物(スパット)を見つけておきます。ボールの前方だけでなく、後方にもスパットを見つけるのがポイントです。

あとは、そのラインに対して、平行にスタンスを決めて立つだけ。それなら、いつもやっています!という方もいるでしょうが、ターゲットラインに平行に立つ前に、もう一つやっておくことがあるんです。

両手のグリップを決めてしまうこと

両手のグリップを決めてしまうこと

グリップを決めるのは、ボールの前に構えなくてもできることです。「Lesson.4 腕が振られるためのグリップ」に従って、あらかじめ両手のグリップを決めてしまうのです。

日本のツアーを見ていると、ボールの手前にフェースを合わせてから、グリップを決めるといった光景をよく目にしますが、アマチュアにはあまりオススメできません。実は、欧米では両手でクラブを握ったままアドレスに入る選手が多いのです。

アマチュアの方が、先にフェースをボールにセットしてからグリップを決めると、アライメントが大きく狂いがちになります。ドライバーなど200ヤード以上先のターゲットに対して、フェースをスクエアに合わせるのは至難の業。さらに、方向取りをしながら、グリップを握り替えたりするので、そもそもスクエアに握れなくなったりもします。

あとはターゲットラインに平行に立つだけ!

あとはターゲットラインに平行に立つだけ!

(1)ボールの後ろに立ち、スパットを定め、ターゲットラインを決めます。(2)両手のグリップを決めてしまいます。(3)両手でクラブを握ったまま、ターゲットラインに平行にまっすぐ立って、ボールの位置を決め、ただ垂直にクラブをポンと下ろせば、アライメントは完了です!

このようにセットアップすれば、ボールの前に構えた時点で、違う方向を向いているんじゃないか?とか、フェースがスクエアになっていないんじゃないか?などとあれこれ悩む必要もなく、アライメントが狂うことを最小限に抑えられるはずですよ!

【動画】Lesson.9 目標に対して正しく構える

ミスショットは正しく構えられていないことが原因かも?

中井 学
1972年生まれ。大阪府出身。中学生の頃ゴルフを始め、アメリカにゴルフ留学。様々な理論を学ぶなかから、自らの理論を構築。老若男女問わない、全く新しい考え方は、プロから初心者まで幅広い層から高い支持を得ている

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