フェースは“開きたがり屋”なんです。
クラブの構造を知ることで、フェースコントロールが容易に!
第2回目となる今回のトピックスは、クラブの構造について。永井プロによれば、間違った身体の動きは、フェースを意識することで改善できる、ということであるが、その根拠は一体何なのだろか。それを紐解くヒントが、クラブの構造にあるらしい。
永井プロ:もともとゴルフクラブは、その構造から、勝手に開くようにできているんです。それには重心の位置が関係しており、この構造を理解すれば、フェースコントロールの重要性や、意識の仕方が分かってきますよ。
重心は必ずシャフトより後ろにある
ゴルフクラブの重心はヘッドの部分に偏っています。この偏りがゴルフ特有の難しさを生んでいると言っても過言ではありません。
この偏りについてさらに説明すれば、この重心は、打ち出す方向の反対側(フェースの後ろ側)、シャフトから見て右側に配置されています。
ヘッドは右に倒れたがる性質をもっている
重心がシャフトの右側にあるとどうなるか・・・これは、椅子の背もたれなどにシャフトを立て掛け、手を離してみれば分かります。ドライバーでもアイアンでも、フェースが開く方向、時計回りにヘッドが回転するはずです。パターを除いて、フルスイングするクラブならどれでも、きちんとシャフトを手で支えなければこのように回転するようにできているのです。つまり、意識しないまま手に持ってスイングすれば、トップにきたとき自然とその重みでフェースが開いてしまう、ということです。実際、約8割のゴルファーがトップでのフェースの向きがオープンというのも、クラブの動きたがる方向と性質を理解すれば、当然のことのように思えるでしょう。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
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