やってはいけない“デスムーブ”は3タイプ
あなたは“デスムーブ”になっていませんか?
アベレージゴルファーのスコアアップをサポートするこの企画も、いよいよ具体的な動きの話に。永井プロによると、“デスムーブ”と呼ばれるフェースのコントロールができていないために、トップでフェースが開いてしまう動きには3タイプあるという。今回はその一つ“デスムーブA”について掘り下げていこう。
永井プロ:デスムーブAに当てはまる人はアドレスから腰の高さまで、つまり始動からハーフウェイバックまでに症状が出やすいです。まずはデスムーブAとはどんな動きなのか?そこから説明していきましょう。
シャフトが回転しフェースが開く動きがデスムーブA
今回の企画で出てくる“デスムーブ”とは、アメリカのトップコーチ、ジム・マクリーンの言葉で、ゴルフスイングを“殺してしまう”大きなミスとなる動きのことです。今回は、そのデスムーブの中でも特に悪質な、クラブフェースが開いてしまうというミスに焦点をあてています。アドレスからトップまで、テークバックの中でクラブフェースが開くと、切り返しからインパクトまでに開いた分を取り返す動きが必要となり、それがゴルフスイングを壊してしまいます。デスムーブAは、一言でいえばシャフトの過剰な右回転。シャフトが右回転すれば、当然フェースは開きます。正しい動きでもシャフトは右回転するのですが、これが強すぎると様々な弊害が生まれます。この動きは、始動から右手を使ってテークバックする方に多いですね。
アドレスが偏っていると始動からフェースが開きやすい
また、デスムーブAは、アドレスのバランスが悪いゴルファーに多く見られます。体重のかけ方がどちらかに偏っている方や、前傾が深すぎたり、逆にほとんど棒立ちのような方はからだの動きと連動した始動ができず、ヘッドだけが動いてしまいます。その結果、テークバックの始動からフェースが大きく開く動きにつながってしまう訳です。アドレスは、デスムーブに限らずどのショットにも影響してきますので、基本の形をしっかりと体に覚えさせておくことが大切です。