永井延宏のフェースコントロール

やってはいけない“デスムーブ”は3タイプ

2014/07/10 10:00

デスムーブAは“タメ”の動きが難しくなる

何度も繰り返しますが、デスムーブAの過剰なフェースの開きを伴うシャフトの右回転は、余計に開いた分、インパクトまでにスクエアに戻さなければならず、これが無駄な動きとなります。トップからインパクトまでの距離は、フェースが正しいポジションにあっても、大きく開いた状態にあっても同じですから、大きく開いた状態からはそれだけ急いでフェースを戻す必要があります。早く戻すためには手首を使わなければならず、早めにコックがほどけてしまい、いわゆる“タメ”の動きが作りづらくなるのです。早く手がほどけてしまういわゆるアーリーリリースになってしまうような方もデスムーブAの疑いがあります。

まずは左肘、左手、クラブヘッドの3点が作る面を意識する

面をイメージしやすいよう、永井プロお手製の練習用グッズを使用。

フェースを制御するためには、当然フェースの向きを意識しなければなりません。しかしいきなりフェース面を意識することは難しく、コントロールできるようになるまではある程度の練習が必要になります。
そこで体感しやすく、フェースコントロールのイメージをつけやすくするため、最初は、左肘、左手、クラブヘッドのトウ側3点が作る大きい面を意識してください。デスムーブAを解消するためにこの面を意識することから始めましょう。

左腕とクラブが作る面で打つイメージを持つ

この左腕とクラブが作る面は、フェースの動きと連動して向きが変わります。逆に言えば、この面をテークバックで開かずにスクェアに戻してインパクトできればフェースもスクエアに戻ってくるのです。この面を地面に向けてインパクトすればロフトは立ってボールに当たり、いわゆるハンドファーストのインパクトも身につきます。
最初は、アドレスからこの面を意識してスイングします。始動で手であげようとすると、この面が開いてしまうのがわかると思います。身体の動きでこの面が開かないよう、テークバックを始めてください。そうすれば、インパクトで飛球線に対して垂直に、ボールに対してスクエアに戻しやすいというのが、理解できると思います。

最初にボールを打つ時はハーフスイングから≫
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