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植村啓太のフィーリングゴルフ

Lesson.49 ラウンド中のフックを即効修正!その1

インパクトでフェースがかぶる

フックで悩んでいる人の多くは、スライスが原因になっていることが多いんです。スライスを嫌がって、フェースを返す。結果、インパクトでフェースがかぶって当たるわけです。フックと表現していますが、厳密にはまっすぐか、もしくは左に出て左に曲がるような球のことです。フックはスライスと比べて球が強いので、曲がり幅も大きく、落ちてからもどんどん左へ転がります。もっともスコアがまとめられない球筋と言えるでしょう。

腰の回転が止まるからフェースが返る

フェースが返ってしまう仕組みを説明しましょう。フェースを返そうとしていないのに、勝手に返ってしまう理由は、体の回転が止まってしまうからです。特に腰の回転が止まると、腕は止まった反動でターンしてしまいます。フェースはインパクトで急激に返ることになるので、少しでもタイミングがずれると左へのミスになってしまうわけです。厄介なのが左へのミスが出始めると、左へ振るのが怖くなり、どんどん体の回転がとまってしまうことです。すると、ますます左への曲がり幅は大きくなってしまいます。

フォローの位置から素振りを始める

修正法として効果的なのが、腰の高さくらいでいいので、クラブを振り抜きたいフォローの位置にクラブをセットします。体も打ったあとのように腰と体を回転させた状態を作ります。そこから始動して、素振りを何回か繰り返す方法です。クラブを自分の左サイドに振り抜く感覚をおぼえこませるには最適の練習法です。ラウンド中に球が引っかかり出したら、この素振りをするといいでしょう。

体の回転に沿ってクラブを振り抜ける

クラブは体の回転に沿って振る必要があります。体と別々の動きをするから、手打ちになって余計な動きが入ってします。スイングの再現性を高めるには、体の回転を重視することです。腕から先は体に付いているだけという意識を持ったほうがいいかもしれませんね。体の回転に沿ってクラブを動かすことができれば、ボールへのミート率、エネルギー効率が格段に良くなります。急激にフェースが返ることもないのでフックにもなりません。

【動画】Lesson.49 ラウンド中のフックを即効修正!その1

フックを抑えるには、体の回転です!

植村啓太
1977年5月27日生まれ。21歳からティーチング活動を始め、その後ツアープロコーチとして幾人ものプロを担当。自身の主宰する「K’s Island Golf Academy」を中心に、多岐に渡り活躍中。ゴルフ誌をはじめ、幅広いメディアにも出演。

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