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ゴルフ場Gメンが行く「最大14フィート!超速グリーンのスピード感を体感せよ」高室池GC/ゴルフ場Gメンが行く♯3
全国に散らばるゴルフ場営業のスペシャリスト、通称「ゴルフ場Gメン」(GGM)たちによる新企画がスタート。全国各地のゴルフ場に潜入し、コース攻略のポイントやグリーンの特徴、ラウンドに必要なマル秘情報を徹底調査する。その詳細なレポートを、ラウンド前の予習に、もしくは予約のきっかけに役立てて欲しい。第3回は関西の競技ゴルファーの間では知る人ぞ知る「高室池ゴルフ倶楽部」(調査Gメン/ハシG)。
開場30周年で大幅リニューアル
まいどおおきに!近畿地方営業担当のハシGメンです。今回は近畿エリアで人気の高い「高室池ゴルフ倶楽部」を調査してきました。
兵庫県のど真ん中に位置する同GCは、24年度「日本ミッドアマ選手権」の会場であり、関西で行われるアマチュア競技の常連コースとして知られています。特にそのビッグサイズの高速グリーンが有名で、難グリーンを楽しみに来るお客さんも多いんです。いつ行ってもメンテナンスがいいので、ほんと芝をスリスリしたくなっちゃいますよ(プレー中はスリスリしちゃアカンよ~)。
高室池は昨年で開場30周年。クラブハウス内をリニューアルし、バリアフリー化しました。さらにティの名称をシャッフル。レディースティやシルバーティなど古くからゴルフ業界に存在する名称や連想する色をなくしました。そこには「皆が平等にプレーするゴルフ本来のスポーツの良さを伝えられるようにしたい」という思いが込められているそうです。
平屋建ての大きなクラブハウスは、まるで“スタジオジブリ”の映画に出てきそうな異空間の佇まい。非日常感を存分に味わうことができます。兵庫県まで来たのなら、ゴルフ、ええ感じで楽しんできや!(播州弁で「楽しんでいってください!」)
10~12フィートの巨大ワングリーン。マックス14フィートにも
高室池のグリーンがなぜ難しいと言われるのか。理由は2つあります。
まず一つが「スピード」です。「高室池=高速グリーン」という認識を持つ方は多く、それぐらいグリーンが速い。取材時もスティンプメーターの数字を確認すると、なんと11フィートも出ていました。下りのパットなどはどこまでも転がっていくので、なかなか打てなくなっちゃいますよね。
コースの人に話を聞くと、日によっては12フィート以上出ることもあるとか。毎年11月には「14フィートに挑戦」という企画も行われ、その期間は多くのお客さんが超速グリーンを体感しに来るそうです。
二つ目は「大きさ」です。高室池はワングリーンでとにかくデカい。その上、見た目以上に傾斜があります。つまりピン位置によっては、まったく狙いが変わってくるということ。ピン横や奥につけると3パットの危険性がグンと上がります。距離の残るパットを残すぐらいなら、アプローチしやすい場所に外すほうが得策な場合も出てくる。時に「あえてグリーンオンさせない」という勇気あるジャッジも、必要になってくるはずです。その際は「今のはわざと外したんやで!」ってちゃんとアピールしてくださいね。
時間に余裕を持ってコースに来て、スタート前は必ずパッティング練習をしてください。そうしないと40パット超えはザラ。初めて高室池を回って、30パットを切ったのなら合格。周りに自慢していいと思いますよ。
これだけ難しいグリーンですが、上級者からの評判がすこぶるいいみたいです。芝目による転がりの影響が少なく滑らかに転がるので、パットの腕前が顕著に結果に出るんでしょうね。ジェットコースター並みの高速グリーン、ほんま一遍味わうてみてほしいや!(播州弁で「本当に一度味わってほしい」)。
最難関は5番のショートホール
アウトコースはパー35。パー5が一つしかなく、難しいホールが多いため、前半は「耐えるゴルフ」が求められます。中でも最難関は5番のショートホール。
レギュラーティで139ydと距離は短め。ティイングエリアに立っても、距離の長さは感じません。ですが、やっかいなのはグリーンの傾斜。見た目以上にきついんです。実はこのホールの傾斜が最も強く、10フィートを超えたスピードだと、カップ位置によっては5メートル以上曲がるようなラインもあります。
(ティ方向から見て)左奥から右手前への傾斜が特にきつく、カップ横や奥につけると3パット必至。ティショットのマネジメントが、かなり重要になってきます。ホール自体は左右が開けているレイアウトなので、ティショットで風が大きく影響するのがまたやっかい。左のガードバンカーに入れてしまったら、寄せるのはかなり難しい。確かな技術と、番手のジャッジ、風の読み、ゴルファーの腕前がとても試されるホールです。
ちなみに私は、ピン手前1.5mにつけてバーディを獲りました!えっ?聞いとらへんでって?失礼しました。実は、続く6番ホール(パー4)もハンディキャップ1と難度高め。5、6番をともにパーでしのぎたいところです。
前半は5、6番を乗り越えると、スコアを伸ばしやすい9番のパー4が待っています。330Yと長くなく、フェアウェイ幅も広い。さらにフェアウェイが左右に傾斜しているホールが多い中で、9番は比較的フラット。グリーン周りにガードバンカーはあるもののそこまで気にならず、比較的2オンも狙いやすい。グリーン奥も広く、多少ショートorオーバーしてもリカバリーしやすいレイアウトです。ここで一息つければ、後半の9ホールへ弾みがつくはずです。
名物ホールは“新しい18番”
30周年を機に、実は18ホールのアウトとインを入れ替えていました。もともと難しかった9番が18番へ(簡単だった18番は9番に)。まさに最終ホールでドラマが起きやすいシチュエーションになったんです。では、新しく生まれ変わった18番ホール(518yd パー5)はいったいどのあたりが“名物”なのか。
ホール自体は3打目地点辺りから左にドッグレッグした長めのロングホール。グリーン左手前には池が待ち構えていて、2オンを狙うゴルファーの行く手を阻みます。2オンを狙うか、3打目勝負にするか、スコアとの兼ね合いで攻めるか守るか、そのジャッジを迫られるレイアウトになっています。
まずティショットから見ていきましょう。フェアウェイ右側に打てれば2オンも狙えますが、ラフに入ると2オンは諦めるしかありません。ティショットが左側に行くと大きな“戦略木”が行く手を阻むため、グリーンを狙うには球を曲げる必要があります。といっても、グリーン左手前には大きな池が存在し、プレッシャーが嫌でもかかる。攻めるのか、守るのかのジャッジが求められますが、たいていの場合は3打目勝負になるでしょう。
2打目のレイアップも、3打目をいい条件で打つためになるべく右サイドに置きたい。左過ぎると池越えのリスクに加え、グリーンが横長のため、縦幅が使えなくなってしまいます。グリーンをオーバーした日には、非常に難しいアプローチが待っています。
グリーンに乗ってからも例の大きなジェットコースターワングリーンですからね。どこに乗せるかが非常に重要になってきます。最後まで気が抜けないのが“高室池流”です。
常連であるメンバーさんがどう対応しているのか聞いてみると、そのほとんどがティショットをフェアウェイ右サイド狙いとのこと。フェアウェイをキープできたらそのまま2オン狙いでピンに向かって攻めていき、ラフであれば3オン狙いに切り替えるのが“定石”とのことです。
ちなみに私は、ティショットを右ラフに打ち込み、さらに2打目も右ラフへ。そこから必死にグリーン手前のガードバンカーにもっていき、なんとか4オン。からの3パットしてダブルボギー。見事、名物の洗礼を受けました。んー、リベンジしたい!
本物の神戸ビーフに舌鼓…ポンポン
高室池に来たのなら、グリーンを堪能してもらうのはもちろんですが、もうひとつじっくり味わってほしいものがあります。それは…お・に・く。そう、「神戸ビーフ」です。
高室池はゴルフ場としては全国で唯一の「神戸肉流通推進協議会指定登録店」。漢字の羅列で中国語みたいになっちゃいましたが、ナニが言いたいかというと、これは本物の神戸ビーフを扱っているという証しなんです。つまりリアルな神戸牛を食べられるということ。
数量限定で神戸牛スペシャルランチが食べられます。しかも3,278円(税込)とお値打ち価格。もう一度言わせてもらいます。「神戸牛を食べられる唯一のコース」なんですよ、高室池はんは。グリーンで打ちのめされた後は、お肉にも打ちのめされなアカンで~。
ハシGメンの「これは伝えたい!」ゴルフ場のプチ情報
・すべてのバンカーではないが、グリーン周りなどのバンカーには高級「木曽砂」を採用している。木曽砂とは粗さのある川砂で水はけが非常に良く、雨が降っても水たまりになりにくいのが特徴です。バンかーから出しやすい上に、白色に近いので見栄えもいい。
・クラブハウスからコースを望む大きなガラス窓は映画のスクリーンのようで、圧巻。ガラスは月1回清掃業者が入るため、クリアな視界が保たれています。レストランの窓には強化ガラスを使っているので、9Hのセカンドショットがオーバーして窓を直撃しても安心です。
・ロッカールームは天井が高く、日差しも差し込む。ガラス窓も大きく採光はばっちり。ロッカーも非常に大きくて快適です。
・お風呂のシャワーヘッドは男女ともにすべてReFaを採用。ドライヤーはnanocare。インテリアはイタリアの一流デザイナーのコーディネート。
・アップルパイが好評。午後のスタートまでに希望を出せば、帰宅時に焼き立てのアップルパイをお持ち帰りできます。
最後はハシGメンが切り撮った高室池の写真をお楽しみください
さあ、プレーしてみたくなったかな?コース情報はこちらをCheck!
・18ホール パー71/6775yd(OUT・IN)/コースレート73.0
・設計者:川田太三/丘陵コース/練習場あり:200yd/リモコン常用カート
・グリーン:1グリーン/ベント(ペンクロス)/平均スピード10ft(9~11月の晴天時)
・フェアウェイ芝:コーライ/ラフ芝:野芝
・バンカー数:103
・アクセス:中国自動車道 ひょうご東条IC 11km
・住所:兵庫県加東市上三草1132-2/TEL:0795-42-8100
GDO予約総合評価★★★★4.4
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