スロープレー、打ち込み、過激な服装…。セルフプレー全盛時代、ゴルフ場のマナー違反はもはや日常茶飯事。本企画では、そんな“現行犯”の事例を列挙。他人の振りを見て我が振りへと役立ててほしい。第4回の容疑者は、「同伴者がクラブを選ぶ前にカートを先に進める迷惑犯」。自分が打ち終わったら、勝手にカートを動かす。そんな迷惑オジに現場の周囲はほとほと疲れ切っていた──。
自分勝手もほどほどに！
とある週末の夜、おかんからLINEが届いたので開いてみると…。
おかん
「きょうセルフで回ってきてんけど、一緒に回ったオジさんがちょっとなぁ…。マイペースすぎるわ…」
K
「どしたん？また濃いメンツやったん？」
おかん
「ティショット終わって、各々クラブを取ろうとしてんのに、そのオジさんはお構いなしにカート勝手に出して自分のボール地点まで進むねん」
K
「え、全員がクラブ取ったの確認してからじゃないん？」
おかん
「そやろ、普通は待つねん。毎ホール『もう行っちゃうん！？』ってなってさ。最終的に誰も何も言わんようになって、全員無になってたわ…気遣いって大事やで」
◇◇◇◇
セルフプレーでは“お互いへの気遣い”も重要なスキル。自分のことだけ考えて先に動くと、同伴者の準備を妨げて、結果的にスロープレーにもつながります。周囲を見渡す余裕を持って、チームプレーの精神でラウンドを楽しみたいものですね。
こんなマイペースゴルファー、見かけたらイエローカードです！
イラスト:小島サエキチ
小島サエキチ プロフィール
イラストレーター。旧西ドイツ ハンブルグ生まれ。書籍・雑誌・Webでニンゲン生活の泣き笑いを 表情ゆたかに描写。著書に『まんだら絵解き図鑑』（双葉社）がある。
