つかまるアイアンを探せ!
特別番外編 パターフィッティング
アイアンの適正クラブが見つかり、フィッティングの効果を肌で感じた四津さん。次に挑むのが、以前から興味深かったと語るパターのフィッティング。アイアンやドライバーなどのフィッティングは多くのゴルファーにも認知されているが、パターのフィッティングは知る人ぞ知るところ。その存在は知っていたが、実際にどのように調整していくのか不明の人が多い。そこで、四津さんの調整例を挙げながら、一連の流れをご紹介!!
パターも悩みはつきもの!? 問診からスタート!
-----カウンセリング----
まずは、ドライバーやアイアンと同じく、パターに関するカウンセリングから始まった。
平井「パターでよくするミスは何ですか?」
四津「カップ左へショートすることが多いですね……」
平井「アイアンの悩みとは逆で、今度は左ですか」
四津「はい。以前試打してフィーリングが合ったので購入したピンタイプのモデルを使っているのですが、どうしても引っ掛けてしまってチョロチョロという感じなんです(涙)」
平井「引っ掛けている?」
四津「はい。どちらかというとピンタイプが好みで、自分で操作してボールを転がしたいタイプなんです。ただ、ピンタイプにしてから、操作しすぎてしまって、自分では引っ掛けているように感じてしまうんです」
平井「……わかりました。では、まずクラブの長さが適正かどうかから始めていきましょう」
意外!? 理想の長さは、定規で算出!!
----長さ計測----
四津さんにはいつも通りのアドレスを取ってもらう。そこでフィッター平井氏から出てきたのが、大きなサイズの直角定規。四津さんがアドレスした際の手の位置から地面に真っすぐ降りたラインと、ボールまでの距離を測り、最適なクラブの長さを割り出す。
平井「これはあくまでも机上の計算で算出されたサイズ。ご本人の希望で、より長くしたい場合や短くしたいという意向があれば、それも優先させます。一応こちらの数値を目安に最適な長さをご提示していきます。四津さんの場合、34.47インチという数値が出ました。34~34.5インチ程度のものが最適と言えますね」
最新鋭のパター計測システム「SAM PuttLab」登場!
----パッティングの動作を検証----
平井「それでは、こちらの計測機で、四津さんのスイング挙動を計っていきます。こちらのシステムで5球ずつパッティングしていただけますか?」
四津さんの目の前に置かれたのは、ミズノが誇る最新鋭のパター計測システム「SAM PuttLab(サムパットラボ)」。こちらを使用して、パッティングの挙動を計測していく。シャフトに取り付けられた機械から、目の前に置かれた計測器にセンサーが飛び、その挙動を感知する。それによって、アドレス時のフェース方向、スイング軌道(クラブの動き)、ストローク軌道、打点位置、インパクト時のフェースの向き、インパクト前後のフェースの向き、スイングのブロー角、アドレス時のフェース方向とシャフト傾斜角、インパクト時のシャフト傾斜角、フォロースイングのブロー角など。その計測項目は計10項目に及ぶ。