ショートゲーム派の森田遥は“変則ロフト”で初V引き寄せる
股関節の“やわらかさ”を生かした森田遥の回転力【優勝者スイング】
腰の回転力をメインにした「遥スイング」
「北海道meijiカップ」で初優勝を挙げた森田遥。アマチュア時代からプロ顔負けの活躍を見せ、プロ転向後は米国に渡って下部ツアーを転戦した経験を持つ。そんな彼女の正確無比なドライバーショットを解説していこう。
「体と腕の“同調”が高く、腰の回転力をメインとした体全体を使ったスイングです。注目は、股関節のやわらかさ。柔軟性の高さが彼女の大きな武器となっている模様です」と解説するのは、ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏だ。
つま先の向きが物語る「柔軟性」の高さ
アドレスでの注目は、両足のつま先が正面を向いている点です。通常つま先が正面を向いていると、股関節が硬い場合、体が回りきらなくなるのですが、森田選手はかなり股関節の柔軟性があることがうかがえます。
下半身と上半身を分けて使う「テークバック」
テークバックの動き出しから、右足に体重が大きく乗り、その後で上半身が回転していきます。これはスイングの序盤から、下半身と上半身を分けて使うことで、このあとのダウンスイングでのスムーズな動きにつながっていきます。
上下の運動量の差を生む「ダウンスイング」
ダウンスイングでは、バックスイングと同様に下半身から先に動き、上半身が遅れて動いています。このとき、左肩が開かない動きとなっているのは、上下の運動量の差があるためです。この差によって体の回転力を生み、パワフルなスイングができているのです。
撮影/2017年「ヤマハレディースオープン葛城」練習日
スイング解説/吉田洋一郎 (※音声は合成です)
1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
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