プラス1

<プラス1>肘を痛めないためのトレーニング方法

2019/08/15 11:26

ゴルフをはじめとしたスポーツによる身体の痛みは、痛んでいる部分に原因があることは少なく、痛みの出ている部分とは別の場所に原因が潜んでいることがほとんどです。

特にゴルフによる肘の痛みは、グリップを強く握ってしまっていることや、肩甲骨を引いて胸を張れていない姿勢、体幹が固定できてないことなどで、結果的に肘に負担がかかり、痛みとなります。

今回は、肘に負担がかからないようにスイングするためのメニューを紹介します。

体幹ひねり(サイドツイスト)

体幹ひねり(サイドツイスト)。左右に20回動かしましょう

肩の安定性と体幹の回転をつくるためのメニューです。

1:足を肩幅に開いて立ち、両手を肩の高さに広げます。
2:膝を軽く曲げ、お尻を後ろに引いて、身体を前に倒します。
3:上半身をゆっくり左右へ回転させます。
4:徐々に回転を大きくしていき、骨盤も回転させます。
5:足はしっかりと地面に固定した状態で、左右に20回動かしましょう。

出前持ちエクササイズ

出前持ちエクササイズ

フリスビーや軽いお皿のような物を使って行うメニューです。

1:片手でフリスビーなどの物を持ち、足を肩幅に開いて立ちます。
2:フリスビーを持った手は肘を90度に曲げ、手のひらに物を乗せるように手首をかえした状態をキープします。
3:手首をかえしたまま、短いバックスイングから短いフォロースルー動作を行います。
4:ダウンスイングの際に、フリスビーが正面を向くように身体を回転させましょう。
5:フリスビーを持った手は力まないように注意しましょう。
6:ゆっくりの速度から始め、腕に負担のかからないスイングフォームをつくりましょう。

飛距離が上がったり、スコアが伸びることも

これまで腰、膝、肩、肘と4カ所の部位に分けて数多くのセルフケアやエクササイズメニューを紹介しました。繰り返しになりますがゴルフによる身体の痛みは、痛みの出ている部分とは別の場所に原因があることがほとんどです。

実践された方の間からは、飛距離が上がった、スコアが伸びたという話を聞きます。痛みがない方もケガをしないための予防トレーニングとして実践してみて下さい。

(協力/株式会社ケアくる

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/