夏を前に梅雨の時期に入ります。ジメジメとした嫌な日が続きますが、湿度を利用して乾燥肌などを解消しやすくなります。今回は、夏本番に向けた肌の基礎作りをするための、肌荒れに効果的なツボを2つご紹介します。

乾燥肌の改善に役立つツボ

軽く押したときに、響くように感じる場所を探してみてください

■ 迎香（げいこう）

小鼻のすぐ横の、少しへこみを感じるところにあるのが迎香のツボです。軽く押したときに、響くように感じる場所を探してみてください。迎香は「香りを迎える」と書くように、鼻と密接に関係しており、乾燥肌や肌のトラブル改善も期待できるツボです。

迎香は腸や排泄を調整するのに役立つツボの仲間で、「出すべきものがきちんと出るように」ツボを刺激してあげると、お通じが良くなります。東洋医学的にも、肺と大腸の経絡は関係が深いと考えられています。肺による「呼吸」、腸による「排泄」は、必要なものを身体に入れて不要になったものを排出するという共通項があります。

迎香のツボを6秒ほど押さえたら、10回ほど「ポンポンポン」と軽くテンポの良い刺激を入れましょう。過度な刺激ではなく、じんわり浸透させるようなイメージで行ってください。肌がトラブルを起こさないように、肌を押すときは表面で擦れないように押すのがコツです。

肌のメンテナンスに役立つツボ

まずはやさしく擦ることから始めましょう

■ 中かん（ちゅうかん）

お腹の上、みぞおちとおへそを結んだ、ちょうど中間の部分にあるツボです。胃袋の直上にあるツボなので、主に消化や胃腸の調子を整えることに作用します。

肌のメンテナンスには肌そのもののケアはもちろん、栄養を取り込み、老廃物や排泄物をため込まずにきれいに出す、ということが重要です。栄養をしっかり取り込むことで、肌に必要なものを与えます。また、老廃物をきれいに出すことで、肌のトラブルの原因になりやすいものを取り除きます。胃腸の調子を整えることが、肌のトラブルを未然に防ぐことにつながります。

このツボは、まずはやさしく擦ることから始めましょう。その後、ゆっくりと指のおなかを使って押してください。胃袋の上なので、飲食直後は避けるようにしてください。お腹の中がぐるぐると動き出す感覚を得られるかもしれません。あくまでもやさしい刺激にとどめるようにしましょう。

ツボによっては強く押して気持ち良い部位もありますが、今回紹介したツボは、あくまでじんわりゆっくり刺激することをおすすめします。深呼吸をしながらゆったりした気持ちで試してみてください。

（協力／株式会社ケアくる）