<プラス1>ゴルフに役立つツボ 第8回:巡りを良くして夏バテ予防
梅雨が明けると本格的な夏がやってきます。夏を楽しく乗りきるためには、元気に健康でいることがいちばん。夏バテで体調を崩してしまっては台無しです。この季節は屋外がとても暑く、室内は冷房で体が冷えるので、対策が必要です。
夏バテは、日本の高温多湿な環境により、体調不良になるケースが多いです。自律神経が乱れて眠れなかったり、胃腸の調子が悪くて食欲が減退してしまうことなどが原因となります。そうすると、だんだんと疲れが取れずに溜まることから、いわゆる夏バテの症状になってしまうのです。そこで今回は、夏バテに効くツボをご紹介します。
体内の巡りを良くするツボ
■ 太渓(たいけい)
体内の水分量を増やして、巡りを良くするツボです。内くるぶしの一番出っ張ったところと、同じ高さのアキレス腱との間のくぼみにあります。よく探すと血管の拍動を感じられるところがあるので、やさしく触れてみてください。
太渓は、足の裏から内くるぶし、鎖骨までつながる経絡のグループに属しています。効果としては、足腰や手足などの抹消冷え、不眠、生理の不調、むくみなどの改善が期待できます。つまり風邪を引きにくく、体調を崩しにくい身体に導いてくれるのです。
まずは、やさしくふんわり刺激してみましょう。初めから強い刺激を与えようとせず、だんだんと浸透していくように押してください。親指で3~5秒ほどかけて押し沈め、ゆっくりと離します。左右それぞれ5~10回程度、刺激します。刺激の強さは、イタ気持ちいいくらいまでにしておきましょう。
しばらくすると足首周りがすっきりして、温かくなるのを感じることができます。大きな筋肉を揉むようなマッサージとは異なりますが、関節や骨のくぼみにあるツボを押すことで、効果を感じられると思います。
顔や頭の熱を抜くツボ
■ 手三里(てさんり)
顔や頭の熱を抜くツボです。夏の室内は冷房で冷えるので、意外と夏に手足が冷えていることが少なくないかと思います。そこで、この手三里が役立ちます。肘を軽く曲げた腕の内側、肘のしわ外側から指3本分、末梢に下がったところがツボの場所です。心地よく響く感覚があると効果的です。
顔や頭に火照った熱がこもりがちですが、手三里を刺激することで、その熱を下げることができます。また、それによって抹消の冷えを改善することも期待できます。身体をうまく脱力しながら、じんわりとツボを刺激することで、自然に活力も湧いてきます。
夏は様々なストレスがかかるシーズンですが、このツボ押しをすることで、リラックスのタイミングを自分から作り出すことができます。ちょっとした頭痛や、首や肩のコリも手三里で少し楽になるかもしれません。腕から刺激を入れて、緊張した身体をほぐすと、気の流れも良くなります。
ツボを押すのに力が入っていては、効果が期待できません。少しでも楽に、効果的に押してあげることが大切です。腕組みをしながら、反対の手の親指をツボに当てるようにして、じんわり刺激してみてください。
肩や背中の後ろから、ほのかに温かくなるのを感じて肩が軽くなれば、リラックスして気分が良くなってきます。そのほかにもイライラを抑えたり、胃腸の調子を上げたり、ストレス性の便秘解消、だるさを取る効果も期待できます。じんわり深呼吸をしながら、左右交互に5~10回ずつ、3~5秒ほどかけて押してみてください。
(協力/株式会社ケアくる)
■ 関口 賢(せきぐち・まさる) プロフィール
Harriet Ginza (旧:関口鍼灸治療院)「HEAL the WORLD」総院長。サッカーの名門、市立船橋高校でサッカー漬けの日々を送り、2007年、東京メディカル・スポーツ専門学校鍼灸師科卒業。中国式鍼治療専門店「ハリー(HURRI)」の王尉青氏に憧れ、弟子入り。2010年「Harriet Ginza (旧:関口鍼灸治療院) HEAL the WORLD」を銀座に開業し、2017年に六本木店をオープン。歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント、ダイエットアドバイザーとしてサポートするほか、プロサッカー選手やプロゴルファーのトレーナー活動もしている。著書に、月曜断食(文藝春秋)がある。
オフィシャルサイトhttps://www.healtheworld-sekiguchi.com/